蟹満寺
かにまんじ □京都府木津川市




<国宝の本尊を安置する、カニのお寺。>
京都府木津川市にある「蟹満寺」は、飛鳥時代創建と伝わる古刹で、国宝「銅造釈迦如来坐像」を安置する寺院。蟹の恩返し伝説ゆかりの地としても知られ、境内にはカニの彫刻や像が点在します。本記事では、蟹満寺の歴史や国宝仏像、アクセス、実際に訪れて分かったおすすめ情報を詳しく紹介します。
所要時間:15〜30分(参拝・見学)
国宝の本尊を安置する、カニのお寺。
「蟹満寺(かにまんじ)」という一風変わった寺号と、境内で見られる蟹の彫刻や像で、明らかに何か「カニ」との所縁が想起されるお寺。それだけでなく、白鳳時代に作られたという大変貴重な国宝の仏像を所蔵していることでも知られています。
蟹満寺があるのは京都府最南部の木津川市。国道24号線を走っていると「国宝蟹満寺」と書かれた看板を見つけ、誘われるように国道から東へ。山裾に向かって広がる集落の中にあります。

一風変わった寺号の蟹満寺があるのは京都府最南部の木津川市。住宅地の中に静かに佇んでいる。

訪ねたのは真夏の夕暮れ時だった。

境内で育てられている大きな蘇轍。
堂宇がオレンジ色に染まる、夏の夕暮れ時。
創建は飛鳥時代後期(7世紀末)と言われる古刹ですが、あまり詳しいことまでは分かっていないのだそう。寺の建物などもいずれも新しそうで、長い歴史を感じさせる雰囲気はありません。しかし訪ねたのはかなり美しい、絵に描いたような夕暮れ時。太陽の光はもう完全にオレンジ色で、照らされた堂宇はどこか幻想的に感じられました。
また境内はさほど広くはなく、山門をくぐればすぐ正面に本堂がありす。残念ながらこの日の拝観時間は過ぎていたので、本堂の内部は見ることができませんでした。

夕刻の太陽の光はもう完全にオレンジ色で、照らされた堂宇はどこか幻想的に感じられた。

最後の一部だけ照らされた本堂。

静かに確実に、1日の終わりが近づいている。
本尊は国宝「銅造釈迦如来坐像」。
しかしその本堂に安置されている本尊が、蟹満寺最大の見どころ。本尊は「銅造釈迦如来坐像」で像高2.4m、重さ約2トンもある大きな仏像、飛鳥時代後期(白鳳期)の造像とされます。一丈六尺の高さがあり「丈六金銅仏」とも呼ばれる仏像で、同時代のものだと飛鳥寺の飛鳥大仏や、薬師寺の薬師如来坐像など数例しかない大変貴重な作例です。しかし当初から蟹満寺にあったのか、他の寺院から移されたのかについてはまだよく分かっていないのだそうです。

本堂に安置される本尊は「銅造釈迦如来坐像」で像高2.4m、重さ約2トンもある大きな仏像。国宝に指定されている。
「蟹の恩返し」の伝承地。
それにしても、やっぱり気になるのは「蟹」です。そもそもはこの地域は昔から「カニハタ」「カムハタ」と呼ばれる地名で、ゆえにかつては加波多寺、紙幡寺という寺号だったといいます。それがいつしか蟹満寺と表記されるようになったのだそう。またそれは『今昔物語集』に出てくる「蟹の恩返し」の伝承地としても知られることとなりました。
そういうわけで本堂にもカニの彫刻が施されているのを筆頭に、賽銭箱やお守り、燈籠にもカニが登場します。お寺とカニってなかなかイメージ結びつかない組み合わせなので、それはやはり新鮮。そのユニークさと、白鳳時代のとんでもない国宝とのギャップが蟹満寺の魅力です。

『今昔物語集』に出てくる「蟹の恩返し」の伝承地としても知られている。

南無大師遍照金剛を唱える空海の像。

本堂裏手にある水子供養塔。
photo.
アクセスマップと交通アクセス
■公共交通機関でのアクセス ― 蟹満寺
- JR奈良線「棚倉駅」:
- 駅から徒歩約19〜20分。
- または、木津川市コミュニティバス(山城線)で「蟹満寺口」バス停下車、徒歩約5〜10分。※ただし運行日に注意(土日祝等運休のことあり)。
■車でのアクセス ― 蟹満寺
- 駐車場あり。参拝者車でのアクセス可能。
詳細情報
| 名称 | 蟹満寺 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府木津川市山城町綺田浜36 |
| 問い合わせ先 | 0774-86-2577 | 蟹満寺 |
| 休業日 | - |
| 料金 | 大人(高校生以上):500円、中学生:200円 |
| 駐車場 | 無料駐車場 |
| 公式サイト | ー |
| wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/蟹満寺 |
| 食べログ | |
| トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023403-d8150290-Reviews-Kanimanji_Temple-Kizugawa_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
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情報更新日:2026年1月




