海住山寺
かいじゅうせんじ □京都府木津川市




<国宝五重塔が圧巻、かつての都に築かれた古刹。>
京都府木津川市の「海住山寺」は、鎌倉時代に再興された古刹で、国宝の五重塔が圧巻。高さ17.7mの優美な塔は現存する鎌倉時代唯一の五重塔で、紅葉の名所としても人気です。本記事では、海住山寺の歴史や見どころ、アクセス、実際に訪れて分かったおすすめ情報を詳しく紹介します。
所要時間:30〜45分(参拝・見学)
国宝五重塔が圧巻、かつての都に築かれた古刹。
海住山寺は流麗な国宝の五重塔があることで有名な、京都府最南部エリアの古刹。加茂盆地を見下ろす三上山の中腹に境内を構えています。創建は奈良時代の735年、聖武天皇の勅願によるものと伝えられています。その後740年には、三上山から見下ろす盆地に幻の都とも言われる「恭仁京」が造営。これも聖武天皇によるものでしたが、その後数年で難波京へ遷都されました。しかし一時でも国の中心となったこの地で、その後の衰勢も含めて1300年の長きに渡って続いてきた名刹です。

創建は奈良時代の735年、聖武天皇の勅願によるものと伝えられる海住山寺。写真は1884年再建の本堂。
鎌倉時代に、貞慶によって再興された。
かなり急な坂道を上って到着したのは朝7時すぎ。まだ境内に人の姿はありません。カナカナカナと朝にも鳴くヒグラシの声が響いていますが、もうすでに汗ばむような暑さも感じます。
海住山寺は元を観音寺と言いましたが、平安時代末期に焼失、鎌倉時代になって解脱上人とも呼ばれた僧貞慶によって再興されました。その時に「海住山寺」という寺号にあらため、現在見られる境内は鎌倉時代以降のものです。

元を観音寺と称したが、平安時代末期に焼失、鎌倉時代になって僧貞慶によって再興され海住山寺と改称した。

現在見られる境内は鎌倉時代以降のもの。

朝7時すぎ、まだ境内に人の姿は見られない。
国の重要文化財に指定された、文殊堂。
海住山寺の境内は山腹の森に囲まれ、正面に本堂があります。本堂は1884年に再建されたものですが、平安時代の作とされる本尊の十一面観音像を安置しています。また本殿に向かって右手には「文殊堂」。これは貞慶の十三回忌に合わせて建てられたものだそうで、鎌倉時代の建築。国の重要文化財に指定されています。本堂に向かって左手には天満宮・春日社・稲荷社の三社明神が鎮座。いずれも江戸時代再建の古い鎮守社です。

本殿に向かって右手にある「文殊堂」。貞慶の十三回忌を機に鎌倉時代に建立され、国の重要文化財に指定されている。

境内入口付近に立つ「修行大師像」。

天満宮・春日社・稲荷社の「三社明神」。
五重塔は、聞きしに勝る美しさ。
そして海住山寺のハイライト、国宝の五重塔。これは聞きしに勝る美しい塔です。高さは相輪までを含めて17.7mで、国宝に指定されている五重塔では室生寺の五重塔に次いで小さいもの。しかしだからこそ優美さとか気品ある雰囲気が感じられます。貞慶の一周忌にあたる1214年に建立されましたが、国内に現存する鎌倉時代の五重塔は海住山寺の五重塔が唯一ということで、大変貴重な建築でもあります。
一層目の軒下に裳階(もこし)と呼ばれる庇状の飾り屋根が付けられているのが特徴のひとつ。また心柱が一層目天井の上から立てられた珍しい造りになっていることも特徴的です。内部は毎年10月下旬に公開されています。

海住山寺のハイライト、国宝の五重塔。高さは相輪までを含めて17.7mで、優美さとか気品ある雰囲気が感じられる。

国内に現存する唯一の、鎌倉時代建立の五重塔。

国宝五重塔では室生寺の五重塔に次いで小さいもの。
境内には、季節ごとの美しさが加わる。
海住山寺が特に魅力を増すのは秋です。境内の敷地面積は約1万坪にも及びますが、随所にモミジが植えられていて晩秋には紅葉の名所として人気があります。五重塔と色づいた紅葉の重なりは絶景。また普段は非公開の本坊の庭園も秋の特別展では公開され、江戸時代の作庭と伝わる借景式庭園に触れることができます。
さらに海住山寺には本堂安置のほかにもう1体、国の重要文化財に指定された十一面観音像があります。普段は奈良国立博物館に寄託されていて、秋の特別公開時にのみ海住山寺に戻ってくるのだそうです。

一層目の軒下に裳階(もこし)と呼ばれる庇状の飾り屋根が付けられているのが特徴のひとつ。

五重塔とアオモミジの重なりは絶景。

内部は毎年10月下旬に公開されている。
photo.
アクセスマップと交通アクセス
■公共交通機関でのアクセス ― 海住山寺
- JR大和路線「加茂駅」:
- 西口から木津川市コミュニティバス(平日のみ)で「海住山寺口」下車、徒歩約25分。
- または、奈良交通バスで「岡崎」バス停下車、徒歩約40分。
■車でのアクセス ― 海住山寺
- 国道163号線から約2km。自家用車で参拝可能。
- 寺への参道には狭い区間あり。離合注意。
- 駐車場あり(拝観者用)
詳細情報
| 名称 | 海住山寺 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府木津川市加茂町例幣海住山20 |
| 問い合わせ先 | 0774-76-2256 | 海住山寺 |
| 休業日 | - |
| 料金 | 本堂内拝観(本尊重文十一面観音菩薩、他) 500円(入山料を含む) |
| 駐車場 | 無料駐車場 |
| 公式サイト | http://www.kaijyusenji.jp/ |
| wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/海住山寺 |
| 食べログ | |
| トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023403-d6406064-Reviews-Kaijyusenji_Temple-Kizugawa_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
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情報更新日:2026年1月




