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京都府庁旧本館 京都府庁旧本館

京都府庁旧本館

きょうとふちょうきゅうほんかん □京都府京都市
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POINT

<時間を旅する、壮大な建築美。>
京都市にある「京都府庁旧本館」は、1904年竣工のネオ・ルネサンス様式建築で、現役で使われる日本最古の庁舎。国の重要文化財に指定され、壮麗な外観と中庭、旧議場や正庁など歴史的空間が見どころです。本記事では、京都府庁旧本館の魅力や見学ポイント、アクセス、実際に訪ねて分かったおすすめ情報を詳しく紹介します。

KEYWORD

#京都府 #京都市 #近代建築 #重要文化財 #西洋建築 #洋館 #資料館 #公共施設 #オススメ

TIME

所要時間:60〜90分(見学)

時間を旅する、壮大な建築美。

京都御所から西へ。この辺りは御所西エリアと呼ばれ、河原町や祇園といった中心部の喧騒を離れ、閑静な住宅地や学校、ホテル、教会といった建物が集まる地域。落ち着いた街並みは人気があり、富裕層も好むエリアとなっています。その一角が官公庁街となっていて、丸太町通から北へ伸びる釜座通の並木の向こうに聳え立つのが京都府庁旧本館です。
この旧本館、京都観光ではあまり注目されることがないのですが、訪ねてみて気付きました。とんでもない魅力がぎっしり詰まった、超おすすめのスポットです。

京都府庁旧本館

1904年に竣工した京都府庁旧本館。丸太町通から北へ伸びる釜座通の並木の正面に聳え立ち、威容を誇っている。

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京都府庁の見学は東門から入る。

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特定の日に無料で公開、見学できる。

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敷地内にある京都府議会の建物。

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同じく敷地内にある文化庁京都庁舎。

現役で使われている、日本最古の庁舎建築。

京都府庁旧本館が竣工したのは1904年。東京、兵庫に次いで建てられた本格的な府県庁舎で、現存してしかも現役で使われている庁舎としては日本最古の建物になります。設計したのは松室重光氏。重要文化財である「京都ハリストス正教会」や「京都市武徳殿」など、特に京都で名建築を残した建築家です。そしてこの京都府庁旧本館も、国の重要文化財に指定されています。1904年から1971年まで京都府庁の本館として使われましたが、それ以降現在でも府の庁舎として使われているほか、貴重な文化財として限られた日に一般に公開されています。

京都府庁旧本館

1904年から1971年まで京都府庁の本館として使われたが、それ以降現在でも府の庁舎として使われている。

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正面入口からの階段室。

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明暗が美しい中庭に面した廊下。

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館内にある喫茶店「サロンド1904」。

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ゆったりとした時間が流れている。

見る者を圧倒する、壮大なる重厚感。

まず圧倒されるのが、壮麗かつ重厚な外観です。二階建てとは思えないほど壮大な建物はレンガ造りのネオ・ルネサンス様式で、中央の背の高い建物から左右対称に両翼が続きます。正面には大きな車寄せを配し、その手前には特徴的な樹形のヒノキ科ビャクシンがシンボルツリーとして植えられています。
外観の特徴としては「マンサード」と呼ばれる形をした屋根やドーマー窓など、華美になりすぎない絶妙なボリュームの装飾が施されています。流麗な雰囲気を纏わせつつ、全体としてはどっしりと安定感のある佇まいが印象深いです。
建物全体は中庭を囲むようにロの字型。四方を建物に囲まれた中庭には、7本の桜が植えられています。なかでも「容保桜(かたもりざくら)」は名物。春には「観桜祭」という催しが行われます。また中庭には豊臣秀吉が1589年に建造した五条大橋の橋脚も置かれていたりします。

京都府庁旧本館

壮大な建物はレンガ造りのネオ・ルネサンス様式で、中央の背の高い建物から左右対称に両翼が続く。

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正面に配された大きな車寄せ。

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正門前にある明治天皇の行幸記念碑。

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「正庁」から望む釜座通の並木道。

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情緒ある光景が随所に見られる。

廊下や階段も、情緒あふれる空間。

無料で見学できる館内も見ごたえたっぷり。正面入口から入ると、まず目の前に踊り場のある階段があります。大きな窓は中庭の緑を映すと同時に、明るい外光を取り込みます。大理石の手すりや柱の彫刻、古めかしい吊り下げ照明など雰囲気たっぷりの設え。
また廊下も情緒あふれる空間。柱と一体となったアーチ型の垂れ壁が廊下の空間を分節し、それぞれのスペースに個性を与えます。木製の窓枠、一部塗装も剥がれた壁は年月の積み重ねを表しています。1階の床は石張り、2階は赤い絨毯が敷かれ、それぞれに格調を演出。またロの字配棟によって各廊下で差し込む光が作る印影がさまざまで、歩いているだけで見え方の変化も楽しめます。

京都府庁旧本館

ロの字型の建物を巡る廊下も情緒あふれる空間。各廊下で差し込む光が作る印影がさまざまで、見え方の変化も楽しい。

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正面入口の階段踊り場。

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窓に切り取られて見えるのは緑豊かな中庭。

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列柱とアーチが美しい外廊下。

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窓から差す光が廊下を柔らかく照らす。

「旧議場」は現存する日本最古の議場。

そんな旧本館のなかでも大きな見どころが3つ。まずは1階の最奥にある「旧議場」。現存する日本最古の議場とされ、竣工から1969年までの約65年間に渡って京都府議会の議場として使われました。その後は半円形の議席を取払い、府政に関わる書庫として使用。しかし2016年には議席が復元され、その歴史的価値を学ぶため、また実際に府民が会議場としても使用できる旧議場として公開されました。今でも議長席や演台は当初のまま、また吹き抜けになった巨大な空間は圧巻の存在感があります。復元された京風のシャンデリアやカーテンなど豪華な装飾は、見ていてうっとりするほど美しいです。上がることはできませんが、2階の傍聴席が厳粛な雰囲気を醸しています。ここではガイドの方の詳しい解説を聞くこともできました。

京都府庁旧本館

1階の最奥にある「旧議場」。現存する日本最古の議場とされ、竣工から約65年間に渡って京都府議会の議場として使われた。

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2016年に半円形の議席が復元された。

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吹き抜けの空間はかなり豪華な造り。

絢爛豪華な「正庁」と風格の「旧知事室」。

また建物2階にある「正庁」と「旧知事室」も見どころ。正庁は旧本館の中でも最も重要な部屋。かつて府の式典や公式行事が行われていた場所で、漆喰塗で鏝絵が施された白亜の天井、3つの丸い小窓を上部に配した南面の大窓、またそこに掛かる豪華なカーテン、床一面に敷かれた赤絨毯と、壁面には木目豊かな腰壁とクラシカルな柄の壁紙。絢爛豪華な空間は、府庁の格式を最大限に表しています。
また正庁の2つ隣にあるのが「旧知事室」。こちらは代々の京都府知事が政務に就いた部屋で、当時使われていた机やテーブルセット、書棚などがそのまま残されて展示されています。

京都府庁旧本館

建物2階にある「正庁」と「旧知事室」も見どころ。旧知事室には当時使われていた机やテーブルセットなどがそのまま残されている。

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建物の正面中央に配置された「正庁」。

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京都府知事が政務に就いた「旧知事室」。

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暖炉もそのまま保存展示されている。

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各部屋は今も実際に使われている。

現役で使われているところに、価値を感じる。

このように、ほんとに見ごたえある京都府庁旧本館。最初に書いたように、実は見学に訪れる人も少なく、ゆっくりと素晴らしい建築美を楽しめます。1時間なんてあっという間。さらに1階にはクラシカルなムードが評判のカフェ「salon de 1904」もあり、時間を旅するような空間でコーヒータイムを。
また建物はとても古いけれど、現役で使われているところに価値を感じます。館内も時間が止まってると思いきや、古いまま動いているような感じ。1904年に胎動を始めた旧本館は、今も近代建築の模範として現代を歩み続けていました。

京都府庁旧本館

建物はとても古いけれど、現役で使われているところに価値を感じる。時間は古いまま今も動いているよう。

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内と外とのコントラストが美しい。

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窓や外の景色に温もりを感じる。

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廊下に落ちる窓枠の影。

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豊臣秀吉が建造したという五条大橋の橋脚。

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photo.

アクセスマップと交通アクセス

■公共交通機関でのアクセス ― 京都府庁旧本館

  • 京都市営地下鉄 烏丸線「丸太町駅」:
    • 下車 徒歩約10分。
  • 市バス「文化庁前・府庁前」バス停:
    • 下車 徒歩約5分。

■車でのアクセス ― 京都府庁旧本館

  • 駐車場:旧本館見学者用の駐車場あり。来訪者用。 (有料または無料/場所・台数を公式サイトで確認を)
  • 所在地:京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町。アクセスのための道順は市街地中心部。道が混みやすい時あり。

詳細情報

名称 京都府庁旧本館
所在地 京都府京都市上京区薮ノ内町
問い合わせ先 075-414-5432 | 京都府庁旧本館
休業日 公開日:火曜日~金曜日、第1・3・5週の土曜日※変更の場合あり
料金 無料
駐車場 -
公式サイト https://www.pref.kyoto.jp/qhonkan/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/京都府庁旧本館
食べログ
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298564-d1743949-Reviews-Kyotofucho_Kyuhonkan-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 202508

※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。
情報更新日:2026年1月

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