太宰府天満宮
だざいふてんまんぐう □福岡県太宰府市





<圧巻の魅力で迫る、九州随一の神社。>
菅原道真公を祀る、学問の神様として知られる「太宰府天満宮」。年間800万人以上が訪れる、九州随一の神社です。境内は梅の名所としても知られ、約6000本の梅が咲き誇ります。壮麗な御本殿や、樹齢1500年を超える御神木など魅力も満載。本記事では、太宰府天満宮の魅力やアクセス、そして実際に訪ねて分かったオススメ情報などを詳しく紹介します。
所要時間:60〜90分(参拝・梅林鑑賞)
圧巻の魅力で迫る、九州随一の神社。
最寄りの太宰府駅に降り立つと、そこから太宰府天満宮まで続く参道を埋め尽くす人出には驚きました。まさに人人人という感じで、太宰府天満宮が集める信仰の厚さを物語ると同時に、観光地としての注目度にあらためて気付かされました。外国人観光客もかなり多く、国際的にも人気があるようです。駅から300mほど参道を歩いた突き当たりから、太宰府天満宮の境内となります。

駅から太宰府天満宮へ向かう約300mの参道は外国人観光客もかなり多く、観光地としての注目度にあらためて気付かされる。


参道の突き当たりにある「三の鳥居」。


境内はかなり広く、見どころに溢れている。


境内には11体もの臥牛像がある。


名物でもある梅の咲く時期に訪れた。
菅原道真公を祀る、壮麗な神社。
太宰府天満宮は周知の通り、菅原道真公を祀る壮麗な神社です。朝廷で活躍していながら謀略により太宰府へ左遷され、失意のままにこの地で生涯を閉じた道真公。その墓所に造営されたのが太宰府天満宮なのです。
左遷後に朝廷で起こったさまざまな事件は「菅公の祟り」と恐れられて、「清涼殿落雷事件」で頂点に達しました。没後に菅原道真は復権され、元は安楽寺と呼ばれていた当社も本来は天皇・皇族を祀る神社の社号である「天満宮」と称されることに。以後も社殿は整備され、祭祀も連綿と続けられました。

御本殿が改修のため建てられていた「仮殿」。あえて屋根に植物を植えるという、かなり斬新な建物。


巨大な楼門を守る随身。


御本殿の裏手にずらりと並ぶ境内社。


手水舎には平らで大きな水盤がある。


「魔除け」の縁起物とされる瓢箪が奉納されている。
境内はまさに、風流の極み。
訪ねたのは3月中旬。まさに梅が満開の時で、太宰府天満宮の広大な境内にはいたるところで美しい梅花が咲き誇っています。まさに風流の極みといった境内を散策します。
まず「心字池」と呼ばれる池があり、そこに赤い欄干が印象的な太鼓橋が2本架かっています。それぞれの橋の横には「志賀社(1458年再建で国重文)」「今王社」という立派な境内社があり、参詣の心持ちをあらたかにしてくれます。また池の周りにはクスノキの巨木が並び立ち、荘厳な雰囲気を作り出しています。それはまるでこれから訪れる神域への結界であるかのようです。

「心字池」と呼ばれる池には風流な情景が満ち溢れている。池の周りにはクスノキの巨木と梅の木が並び立つ。


心字池に架けられた太鼓橋。


池のほとりに建つ「今王社」。


1458年再建で国重文の「志賀社」。


楼門の手前に立つ「五の鳥居」。
重文の楼門と、現代的で斬新な仮殿。
心字池を渡るとかなり立派な楼門が聳え立ちます。1914年に再建されたものです。この楼門は外から見ると二層の門なのですが、内側から見ると一層の門に見えるという珍しい造りをしています。
楼門をくぐると、太宰府天満宮の神域。正面には本来なら1591年に造営された「御本殿(国の重要文化財)」があるのですが、この時は124年ぶりの大改修が行われていて足場に覆われていました。その手前に「仮殿」が建てられていて、参拝はそこで行います。この「仮殿」ですが、屋根の上には梅などの木々が植えられているという、現代的で斬新な意匠となっています。

神域の入口に建つ大きな楼門。1914年に再建されたもので、二層の門だが内側から見ると一層の門に見えるという珍しい造り。


楼門の先、神域に見える梅が美しい。


神域の周囲には豊かな森が生い茂る。


神域の外側から見上げる楼門。


仮殿屋根の緑と梅の花のコントラスト。
九州でも有数の、梅の名所。
神域にもいくつかの梅の木が植えられており、社殿を背景に可憐で美しい花を咲かせています。その中でも御本殿脇の「飛梅」は道真公を慕って京都から太宰府まで一夜のうちに飛んできて植ったという伝説があります。
また御本殿の裏側には梅林があり、満開の美しい光景が見られました。境内にはなんと約200種類6,000本もの梅の木があり、九州でも有数の梅の名所として親しまれています。まさに絶好のタイミングで参詣できました。

訪ねたのは3月中旬、まさに梅が満開の時。神域にもいくつかの梅の木が立ち、可憐で美しい花を咲かせている。


「曲水の庭」に咲く梅の花。


社殿を背景に、風流の極み。


境内には約200種6,000本もの梅の木がある。


御本殿の裏手は茶店もある梅林になっている。
樹齢1,500年、御神木の「大樟」。
太宰府天満宮にはまだまだ見どころがあります。そのひとつが「大樟」。御本殿から西側にある高さ28.5m幹周り11.7mもの巨木で、樹齢1,500年を超えるという御神木です。とにかく見上げても全体像が分からないくらいの大木、その存在感に圧倒されます。境内には大小100本あまりの樟がそびえ立ち、国指定の天然記念物にも指定されています。また並び立つ姿が仲睦まじい夫婦のように見える、御本殿の裏にある「夫婦樟」も有名です。
それから境内のあちらこちらで見かける臥牛像。太宰府天満宮では「御神牛」と呼ばれ、頭を撫でると知恵を授かるという信仰があります。境内には11体の臥牛像があり、たくさんの人々に撫でられた御神牛の頭は金色に輝いています。

見どころのひとつ「大樟」。御本殿から西側にある高さ28.5m幹周り11.7mもの巨木で、樹齢1,500年を超えるという御神木。


国指定の天然記念物にも指定されている。


御本殿裏手にある「夫婦樟」。


楼門と見比べても境内の巨木がよく分かる。


触られてピカピカに輝く臥牛像。
太宰府天満宮の境内に、魅力は尽きない。
また御本殿の裏と境内の斜面地には無数の境内社が並び建ち、神秘的な光景が広がります。菅原道真公を御神体として祀る御本殿以外に、太宰府天満宮には37社もの摂社・末社があるそうです。それぞれの社には菅原道真の親族や、各地の神社から勧請された神々が祀られています。
他にも1852年に奉納された「麒麟像・鷽像」や、九州最古の稲荷社と言われる「天開稲荷社」、お菓子の神様を祀るという珍しい神社「中島神社」、花菖蒲が美しい「菖蒲池」、道真公ゆかりの文化財約1万点を所蔵する「宝物殿」など見どころがたくさんあります。さらに2005年に開館した「九州国立博物館」へ直通のエスカレーターや、子供たちに人気の「だざいふ遊園地」なども。

太宰府天満宮には37社もの摂社・末社があり、特に神域の東側の斜面には古びた社殿が並ぶ神秘的な光景が広がる。


祭神として法性坊尊意を祀る「尊意社」。


並び建つ「野見宿禰社」と「靏寿尼社」。


かなり大きな社殿である末社「金刀比羅社」。


楼門横に建つ「麒麟」のブロンズ像。


道真公の御佩刀や国宝「翰苑」を収蔵する宝物殿。


境内にある「だざいふ遊園地」。
太宰府名物の、梅ヶ枝餅。
その壮麗な境内を存分に見学したあと、最後に太宰府天満宮の名物である「梅ヶ枝餅」を買って食べました。梅ヶ枝餅は餡入りの焼き餅で、焼き立ての熱々をゲット。九州に現存する最大最古となる「絵馬堂」に腰掛けていただきました。
菅原道真の御廟であり、京都の北野天満宮とともに全国約12,000社の天満宮の総本社とされる太宰府天満宮。北野天満宮・防府天満宮を合わせて「三天神」にも数えられます。年間で800万人とも言われる参拝者を集め、まさに九州を代表する神社。1100年以上にわたって学問の神様、文化芸術の神様、厄除けの神様として人々の心のよりどころとなってきた菅原道真公の御霊は、今も訪れる人にさまざまに語りかけています。

太宰府天満宮の名物である「梅ヶ枝餅」。餡入りの焼き餅で、参道沿いの店の多くで焼きたてが販売されている。


多くの土産物屋で「梅ヶ枝餅」が売られている。


九州に現存する最大最古となる「絵馬堂」。


特別展日のみ公開される「文書館」。


境内の最も奥にある「天開稲荷社」。


境内入口にある「浮殿」。


境内から直接「九州国立博物館」へアクセスできる。
photo.
アクセスマップ
■公共交通機関でのアクセス
- 西鉄太宰府線:
- 「西鉄太宰府駅」下車徒歩約3~4分で到着、駅からの参道を進むルートが主流です
- 博多/天神方面から電車:
- 博多駅から地下鉄→天神乗換→西鉄天神大牟田線→二日市駅→太宰府線→太宰府駅、所要約45分
- 天神駅から西鉄直通、所要約30分
- バス利用:
- 博多駅バスターミナルまたは福岡空港から「太宰府ライナーバス 旅人」で直通、所要約45~50分
- JR利用:
- JR博多駅→JR二日市駅(快速 約15分)、徒歩乗換→西鉄二日市→太宰府駅、合計所要約1時間
■車でのアクセス
- 高速道路:
- 九州自動車道「太宰府IC」より約6km(約15分)、「筑紫野IC」から約5km(約20分)
- 都市高速「水城IC」から約6km/約15分
- 駐車場:
- 大規模な「大宰府駐車センター」850台(料金:普通車500円/大型2,000円)徒歩約10分
- 「奥苑駐車場」など徒歩2〜5分圏内の有料駐車場あり(普通車約500円前後)
- イベント時は臨時駐車場・交通規制あり。公共交通推奨
詳細情報
名称 | 太宰府天満宮 |
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所在地 | 福岡県太宰府市宰府4丁目7-1 |
問い合わせ先 | 092-922-8225 | 太宰府天満宮社務所 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.dazaifutenmangu.or.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/太宰府天満宮 |
食べログ | - |
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