有田みかん畑
ありだみかんばたけ □和歌山県有田市





景色を埋め尽くす、壮大なみかん畑。
和歌山県は日本屈指の温州みかんの産地。温暖な気候がみかん栽培に向いており、2023年のみかん生産量は全国一です。その中でも有田は古くからみかん栽培が盛んな地域。和歌山の中でも特にみかん栽培に適した土壌や気候条件が特徴で、収穫されるみかんの質も良くブランド化されています。「有田みかん」は、有田地域(有田市、有田川町、湯浅町、広川町)で生産される温州みかんのこと。約450年も前からこの地で栽培されており、その長い歴史の中で得られた知恵や経験が注ぎ込まれている名産品でもあるのです。

日本屈指の温州みかんの産地出である和歌山でも、特に有田は古くからみかん栽培が盛んな地域。
急峻な斜面でも、ぎっしりみかん畑。
今回は有田IC近くの「ファーマーズマーケットありだっこ」で有田みかんを買った後、鷲ヶ峰コスモスパークを目指す途中に有田のみかん畑を通りました。このあたり、ほんとに見渡す限りみかん畑。平地でも家や商店でない場所はほぼみかん畑ですし、特に東西に流れる有田川より北側の斜面地に広がるみかん畑は圧巻です。山の中腹までみかん畑に覆われ、どんな急峻な斜面でもぎっしりみかんの木が植えられているのです。
今回はそんな斜面地のみかん畑をヘアピンカーブで山を登っていく「吉備北部農免道路」をドライブしてみました。

有田川より北側の斜面地に広がるみかん畑は圧巻。急斜面にもぎっしりとみかんの木が植えられている。
みかん畑を縫って、ドライブが続く。
平地の集落を抜け、山の麓の傾斜地が始まるともうそこから先はみかん畑しかありません。山全体がみかんの木の山。そのほぼ全てが石垣で造られた段々畑。山の形をそのまま表すように階段状のみかん畑が埋め尽くしています。真上から見たらきっと、地形図の等高線のようになっているに違いありません。
またその段々畑全てにアクセスできるように道が敷かれているわけで、普通の道よりも大回りのつづら折りになっています。だから思っているより距離があるし、時間がかかります。でもその分、この珍しい壮大なみかん畑もじっくり見物できます。よく見れば道路脇には落ちたのか捨てられたのか、たくさんのみかんが転がっていました。

斜面地のみかん畑をヘアピンカーブで山を登っていく「吉備北部農免道路」。道路脇の風景を階段状のみかん畑が埋め尽くしている。
太陽の光を、たくさん集めた果実。
それにしてもなぜこんなに山全体を覆うほどのみかん畑なのか。それには理由があるからです。みかんって「雨が少ない」「気候が温暖」「水捌けと日当たりが良い」ことが、美味しくなる条件なのだそう。有田地域はまさにその気候条件を満たし、なおかつ山の傾斜地の段々畑とすることで水捌けや日当たりを得ているわけです。そう考えると、みかんは太陽の光をたくさん集めた果実なんだなと、あのオレンジ色も妙に納得してしまうのです。有田ではみかんの栽培地の約70%はこのような傾斜地なのだそうです。

温州みかんには品種によって旬があり、10月から1月頃まで「極早生」「早生」「中生」「晩生」と順番に出荷のピークを迎える。
4つの時期がある、みかんの旬。
訪ねたのは10月。温州みかんには品種によって旬があり、この時分は「極早生」が出荷される時期。『日南早生』とか『ゆら早生』など、いくつかの極早生の品種が店頭に並んでいました。11月になると「早生」の時期。ここから有田みかんの出荷がピークを迎えます。12月から1月は「中生」「晩生」と、それぞれの時期で品種が分かれています。ひとくちにみかんと言っても多くの品種に枝分かれしているのです。
今回の旅で買ったのは「極早生」の『ゆら早生』。やや緑がかった皮の色ですが果実は十分に完熟していて、たっぷりの甘味を蓄えた本場ならではのみかんでした。

みかん栽培に適した土壌や気候条件が特徴で、収穫されるみかんの質も良く「有田みかん」としてブランド化されている。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 有田みかん畑 |
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所在地 | 和歌山県有田市一円 |
問い合わせ先 | 0737-22-3624 | 有田市経済建設部 産業振興課 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | ― |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/有田みかん |
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