tabicocoloとは
姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

姫路モノレール廃線跡

ひめじものれーるはいせんあと □兵庫県姫路市
公式HPwikipediaトリップアドバイザー食べログ
オススメ度
<<前の記事
次の記事>>
POINT

<未来を夢見た、モノレールの記憶。>
姫路市に残る「姫路モノレール廃線跡」は、1966年の姫路大博覧会に合わせて開通し、わずか8年で廃止された幻の交通遺産。街中に残るコンクリート柱や桁、手柄山駅舎は土木学会選奨土木遺産にも認定されています。本記事では、姫路モノレール廃線跡の歴史や見どころ、アクセス、実際に訪ねて分かったおすすめ情報を詳しく紹介します。

KEYWORD

#兵庫県 #姫路市 #鉄道 #駅・駅舎 #廃線 #廃墟

TIME

所要時間:30〜45分(見学)

未来を夢見た、モノレールの記憶。

レトロな風情や退廃的な光景など、廃線跡というのはある種の代えがたい魅力があり、多くの廃線マニアもいるほど。このサイトでも紹介している「武庫川渓谷廃線跡」や「紀州鉄道」など、そこには寂寥感をまとい、やがて忘却の彼方へと向かってゆく、何とも言えない惹きつけられるものがあります。
それがモノレールの廃線跡だったら、またそれは特別な光景です。今回訪ねたのは「姫路モノレール廃線跡」。世界遺産姫路城が聳え立つ街の中心部に、人知れずひっそりと残されています。

姫路モノレール廃線跡

姫路モノレール廃線跡は世界遺産・姫路城が聳え立つ街の中心部に、人知れずひっそりと残されている。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

建物の上に残るモノレールの橋脚。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

不思議な景観を作り出している。

世にも珍しい、モノレールの廃線跡。

姫路には何度も訪れたことがありましたが、どうも姫路駅の西側・南側に行くことがありませんでした。姫路モノレール廃線跡は、そのエリアにあります。JR姫路駅と、その北側に位置する山陽電鉄姫路駅。かつてはその間にモノレールの姫路駅がありました。今はすっかり跡形もありませんが、少し西側へ歩けば、世にも珍しいモノレールの廃線跡が見られます。

姫路モノレール廃線跡

全長約1.6kmの路線のうち、唯一100mほど残されている橋桁部分。奥に見える高架は山陽新幹線。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

遺構のうち最も大きな橋脚。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

これもいつか撤去される運命なのか。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

蔦が勢いよく橋脚を覆っている。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

山陽新幹線の効果と交差している。

1966年「姫路大博覧会」と同時に開通。

姫路モノレールは姫路市交通局によって設置された交通機関でした。1966年(昭和41年)に手柄山で開催された地方博「姫路大博覧会」へのアクセス手段として誕生。「姫路駅」、中間駅の「大将軍駅」、「手柄山駅」の3駅を結ぶ、約1.6kmの路線でした。当時としては珍しい公共交通機関で、博覧会が終わった後もそのまま残されます。一説によると海側の工業地帯や日本海側の鳥取までの延伸構想もあったようですが、博覧会後は公園となった手柄山と姫路駅とだけを結ぶモノレールの利用者は伸びず、また元々が車社会の姫路では全く採算が取れず。結局わずか8年で休止され、その後あえなく廃線となりました。

姫路モノレール廃線跡

「手柄山交流ステーション」に保存展示されている、実際に走っていたモノレールの車両。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

橋脚は全部で20本殿ほど残されている。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

民家や事業所をかすめるように続く。

伝説的な「高尾アパート」も解体された。

累積赤字のため撤去費用もままならず、その後は時間をかけて段階的に解体されます。空中の軌道が撤去され、姫路駅が撤去され…。商業施設と賃貸住宅の複合ビルで、建物の中に駅とモノレール廃線が通っていた、姫路モノレールの伝説的な「高尾アパート」も2018年に解体され更地になっています。
しかし一部のコンクリート柱やコンクリートの桁は、まだ残されています。また手柄山駅は建物が残され、「手柄山交流ステーション」として姫路モノレールの歴史や実物展示を行う資料館として使われています。

姫路モノレール廃線跡

中間駅「大将軍駅」の模型。建物の中に駅とモノレールが通っていた「高尾アパート」として知られていた。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

商業施設と賃貸住宅の複合ビルでもあった。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

2018年に解体され更地になっている。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

終着駅だった「手柄山駅」の模型。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

現存する世界唯一の、ロッキード式モノレール。

時代に取り残された、数々の遺構。

今回、姫路モノレール廃線に沿って全線を歩いてみました。姫路駅西側では建物と一体としてコンクリート柱が建てられたため、撤去できずにそのまま残されています。まるで屋上に立つ煙突のように。姫路駅に近づくに従って柱が高くなっていることが分かります。
また大将軍駅跡地を越えたところにあるコンビニの裏には、廃線跡の中でも最も形を留めている遺構が残っています。船場川に沿ってコンクリートの構造物が聳え立ち、蔦が絡まるなどしていかにも時代に取り残された雰囲気が印象的です。
手柄山交流ステーションについては、こちらもかなりの見ごたえがありましたので別記事でご紹介します。

姫路モノレール廃線跡

姫路駅西側では建物と一体としてコンクリート柱が建てられたため、撤去できずにそのまま残されている。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

どこか儚い雰囲気が旅情をくすぐる。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

最も姫路駅に近いエリアの橋脚。

土木学会選奨土木遺産に認定された。

全線を歩いても約30分ほどなので、興味があれば徒歩での散策がおすすめです。廃墟になってなお何かを訴えかけるものがあり、見るものを惹きつけます。近くには山陽新幹線、JR線、山陽電鉄線の列車がひっきりなしに行き交い、時が止まったままのモノレールとの対比が際立ちます。
ちなみに完全撤去がままならなかったのが幸いしたのかどうか、これらの遺構は2020年に「姫路市営モノレール遺構群」として土木学会選奨土木遺産に認定されました。旧手柄山駅(手柄山交流ステーション)はこれからも継続されるでしょうが、街中に残るコンクリート柱や桁はいつまで残るか分かりません。2024年度にも一部が解体されたそうです。今しか見ることができない光景かもしれないので、興味のある方はぜひ早めに。

姫路モノレール廃線跡

近くには山陽新幹線、JR線、山陽電鉄線の列車がひっきりなしに行き交い、時が止まったままのモノレールとの対比が際立つ。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

土木学会推奨土木遺産に選定されている。

姫路モノレール廃線跡 姫路モノレール廃線跡

「手柄山交流ステーション」にあるモノレール台車。

<<前の記事
次の記事>>

photo.

アクセスマップと交通アクセス

■公共交通機関でのアクセス ― 姫路モノレール廃線跡(手柄山交流ステーション含む)

  • 山陽電鉄「手柄駅」:
    • 下車して徒歩約10分。姫路モノレールの終着駅だった旧・手柄山駅跡や展示室へアクセス可能。
  • JR「姫路駅」:
    • 神姫バス 95番/96番/97番(手柄山ループバス)を利用、「姫路市文化センター前」下車、徒歩約5分で手柄山交流ステーション(モノレール展示室)へ。

■車でのアクセス ― 姫路モノレール廃線跡(手柄山交流ステーション)

  • 姫路バイパス「中地ランプ」から約5分。
  • 有料駐車場あり。手柄山交流ステーション/モノレール展示室近辺に駐車可能。

詳細情報

名称 姫路モノレール廃線跡
所在地 兵庫県姫路市高尾町96
問い合わせ先 079-299-2500 | 手柄山交流ステーション
休業日 -
料金 -
駐車場 -
公式サイト https://www.city.himeji.lg.jp/himemono/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/姫路市交通局モノレール線
食べログ
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298191-d10375266-Reviews-Tegarayama_Exchange_Station-Himeji_Hyogo_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 202508

※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。
情報更新日:2026年1月

★あわせて読みたい|まとめ&スポット

<<前の記事
次の記事>>
ページトップへ戻る