青土ダム
おおづちだむ □滋賀県甲賀市




<ユニークな洪水吐を持つ、多目的ダム。>
滋賀県甲賀市の「青土ダム」は、半円形の洪水吐が特徴的なロックフィルダム。ダム湖の絶景やキャンプ場「青土ダムエコーバレイ」も人気で、自然と土木美を楽しめるスポットです。本記事では、青土ダムの見どころや洪水吐の魅力、アクセス、実際に訪れて分かったおすすめ情報を詳しく紹介します。
所要時間:30〜45分(見学・景色鑑賞)
ユニークな洪水吐を持つ、多目的ダム。
2つ並ぶ半円形状の洪水吐があまりにもシンボリックで、訪問を楽しみにしていた「青土ダム」。琵琶湖に注ぎ込む野洲川の上流に位置し鈴鹿山脈から流れてきた水を堰き止め、治水、上水道・工業用水の取水を目的とした多目的ダムです。甲賀市内から車で20分ほどとアクセスしやすく、またダム湖のほとりにはキャンプ場を中心とした「青土ダムエコーバレイ」があり、訪れる人も多い人気のダムです。

琵琶湖に注ぎ込む野洲川の上流に位置する「青土ダム」。真夏のダムは全ての色が濃くて美しい。

鈴鹿山脈から流れてきた水を堰き止める。

風情たっぷりの青土ダム取水塔。

ダム堤体の上の遊歩道。

ウォーキングルートも設定されている。
ロックフィルダムと、爽快な絶景。
青土ダムは石を積み上げて造られたロックフィルダムです。今までに見てきた同様の「御母衣ダム」や「安威川ダム」に比べると規模的には小さくなりますが、それでも急峻な山に囲まれて聳え立つ巨大な石積みの壁は迫力満点です。ダム堤体の上は県道になっており、甲賀と土山をつなぐ主要ルートとなっています。
ダム右岸に駐車場と公園があり、車を停めて散策します。ダム上は歩道が広く取られており、安全で快適に歩けます。真夏の青空と山並みを映し込んだ湖面が、なんとも美しいこと。空の青と水の青が同じ色をしていて、その間を繋ぐように山々の緑が映えています。静かな水面はこの真夏の景色から暑さだけを吸い取っているようで、谷間を吹く涼しげな風も手伝って心地よい気候です。

青土ダムは石を積み上げて造られたロックフィルダム。急峻な山に囲まれて聳え立つ巨大な石積みの壁は迫力満点。

山並みに囲まれても存在感が凄い。

堤高は43.5mもあり巨大な壁のよう。

溢れ出た水が流れ出してくるトンネル。

夏空の下、並々と水を湛えている。
まるで、神秘的なアート作品のよう。
さて、お目当ての洪水吐はダムの左岸側にあります。上記のように静かな水面にぽっかりと穴が空いたように、2つの洪水吐が並んでいます。一定以上の水位になると水はこの穴を通って下流へ放水され、ダムに水が溜まりすぎないように自然に調整されます。年中溢れ出しているわけではなく、雨量が多い梅雨から夏場にかけてはよく見られるようですが、残念ながらこの日は溢れ出していません。でもこのピタっと水面が穴ギリギリで溢れずに止まっている様子も面白く、全然絵になる光景です。それにしても見れば見るほど、異次元への穴のようで不思議な気分になります。まるで神秘的なアート作品のよう。

静かな水面にぽっかりと穴が空いたように、2つの洪水吐が並んでいる。一定以上の水位になると水は下流へ放水される。

異次元への穴のようで不思議な気分になる。

ギリギリで溢れずに止まっている。
見れば見るほど、不思議な光景。
ちなみに洪水吐に水が流れ落ちているのを見ることができるのは、貯水位が292.00mより少し高いときだそう。訪ねた時は291.95mで、あと5cm水位が高ければ溢れ出していたのに…。でもこんなに大きなダム湖で、あとほんの数cmのところのせめぎ合いで溢れたり溢れなかったり。その最前線である洪水吐と水面の差はよく見るとほとんどなくて、逆に水面に突然開いた穴の輪郭もくっきり。他ではなかなか見ることのできない、スケールの大きな土木スポットです。
あとこの半円形の洪水吐の少し上には、四角形をしたバルコニーみたいな構造体が乗っかっています。これも実は洪水吐で、増水し過ぎた場合にはここからも水が流れ落ちる仕組み。ただし昭和63年から一度も実際に使われたことがないそうです。

洪水吐に水が流れ落ちているのを見ることができるのは、貯水位が292.00mより少し高いときだそう。

まるで神秘的なアート作品のよう。

もう一段階上にある洪水吐。

水面ギリギリまで降りている道路。

山と水が作る平和な時間が流れている。
壮大な、土木工事集合体。
ダム湖の水面から聳え立つ、どこかクラシカルな雰囲気を持つ取水塔も見ごたえがあります。また車道を横切らないといけないので少し危険ですが、ダムの上から見下ろす、下流側の谷と山並みの風景も絶景。
それとダム湖の右岸の山が採石場になっていて、そちらも壮観です。ただ単に山を切り崩しているだけでなくて、斜面が綺麗に直線的に整地されているよう。なのでまるで山肌に地層が現れたように縞模様が見られ、珍しい景色でした。見る人によっては自然の景観を壊していると感じる場合もあるかもしれませんが、そもそもダムも壮大な人工物であり、なおかつ個人的に壮大な土木工事を見るのが大好きな私にとっては大変見ごたえのある景観でした。

ダム湖の右岸の山が採石場になっていて、斜面が綺麗に直線的に整地されている様子も壮観。

ダム堤体の上は県道になっている。

まるで地層のような採石場の岩壁。
photo.
アクセスマップと交通アクセス
■公共交通機関でのアクセス ― 青土ダム(青土ダムエコーバレイ)
- JR草津線「貴生川駅」:
- 駅から市営あいくるバスで約45分。「近江土山」乗り換え 大河原線 → 「エコーバレイ」下車すぐ。
■車でのアクセス ― 青土ダム(青土ダムエコーバレイ)
- 新名神高速道路「甲賀・土山IC」から車で約10分。
- 名神高速道路「栗東IC」または「竜王IC」から車で約40分。
- 駐車場あり(普通車 約50台)。
詳細情報
| 名称 | 青土ダム |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県甲賀市土山町青土 |
| 問い合わせ先 | 077-528-4173 | 滋賀県水源地域対策室 ダム係 |
| 休業日 | - |
| 料金 | - |
| 駐車場 | 無料駐車場 |
| 公式サイト | https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kendoseibi/dam/19218.html |
| wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/青土ダム |
| 食べログ | |
| トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023574-d14074735-Reviews-Ozuchi_Dam-Koka_Shiga_Prefecture_Kinki.html |
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情報更新日:2026年1月




