広島市中央公園
ひろしましちゅうおうこうえん □広島県広島市





<これまでの広島と、これからの広島。>
広島市の中心部にある「広島市中央公園」は、広大な敷地に文化、スポーツ、憩いの場が集まる都市公園です。広島城や美術館、サッカースタジアム、そして旧市民球場跡地の商業施設など、多機能な複合施設として多くの人に親しまれています。本記事では、広島市中央公園の魅力やアクセス、そして実際に訪ねて分かったおすすめ情報などを詳しく紹介します。
所要時間:30〜60分(公園散策)
これまでの広島と、これからの広島。
広島への原爆投下の目標地点とされた相生橋。周辺は爆心エリアとして壊滅的な被害を受けました。戦後復興の時代を迎えて、相生橋より南側に整備されたのが「広島平和記念公園」、そして相生橋を挟んで北側に整備されたのが「広島市中央公園」です。公園に隣接して巨大な団地も建設されたため、広島市の再出発の象徴ともなったエリアのひとつです。
かつてこの辺りは、広島城を中心とした武家屋敷が建ち並ぶ地域だったそうです。しかし原爆によって焼け野原と化した後、都市として必要な様々な機能を持った公園へと整備されました。

戦後、相生橋を挟んで北側に整備されたのが「広島市中央公園」。2024年開業の「エディオンピースウイング広島」など再開発も進む。
川沿いの桜が、美しく咲いていた。
広島市中央公園は全体で42.8haもある広大な都市公園です。南側に広島平和記念公園、東側には繁華街である八丁堀や紙屋町があり、まさに広島市の中心に位置しています。
西側には本川が流れ、訪ねた時は川沿いの桜が美しく咲いていました。やや肌寒い日でしたが、人々は川沿いのベンチに座ったり、ジョギングやウォーキングをしたり。それぞれの楽しみ方で、広島市中央公園の時間は成り立っています。

公園は本川の東側にあり、42.8haもの面積がある。訪ねた時は川沿いの桜が美しく咲いていた。


洋風の設えが特徴的な「ハノーバー庭園」。


広島市民球場の名残である記念碑。
多岐にわたる、都市機能が集積。
広島市中央公園にはあらゆる施設が揃っています。「広島城」「ひろしま美術館」「中央図書館」といった歴史や文化に触れられるスポットや、「県立総合体育館」「ファミリープール」そして2024年に開業したサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」などスポーツとレクリエーションの施設、さらに「こども図書館」「こども文化科学館」など子供向けの施設など多岐にわたる都市機能が集積しています。

「エディオンピースウイング広島」をはじめ、「県立総合体育館」「ファミリープール」などスポーツとレクリエーションの施設が揃う。


スタジアムは外からでも少し様子が見える。


高橋陽一氏によるメッセージパネルも。


夏になると賑わう「ファミリープール」。


プラネタリウムもある「こども文化科学館」。
新しい感覚の、商業・交流施設も。
また2023年に旧広島市民球場跡地にオープンした「ひろしまゲートパーク」や2024年にスタジアムの隣に開業した「HiroPa」など今時の新しい感覚の商業・交流施設もあって、時代を先導していくような取り組みがなされているのも特徴です。
また「HiroPa」の芝生広場や古くからある「ハノーバー庭園」など、憩いの場も充実。周囲にはそれほど高い建物もなく、開放的な雰囲気もあります。

2023年に旧広島市民球場跡地にオープンした「ひろしまゲートパーク」。時代を先導していくような取り組みがなされている。


「ひろしまゲートパーク」のエントランス。


元球場の形が想像できるレイアウト。


スタンドと同じようなカーブで店舗棟が並ぶ。


こちらは2024年にオープンした「HiroPa」。
C59形蒸気機関車と、平和の鐘。
一方で園内には歴史を感じさせるものも。ひとつはSL機関車。全国に3両しか残されていないC59形蒸気機関車と炭水車で、1946年に製造されたものです。運転席に入ることもでき、黒光りする重厚感たっぷりの車体に魅了される人も多いと思います。
またハノーバー庭園の横には昭和24年の第3回平和記念式典で一度だけ鳴らされたという先代の「平和の鐘」がモニュメントとして建っています。長らく忘れ去られた存在だったそうですが、2015年から毎年8月6日には再び鳴らされるようになったのだそう。平和への祈りはこの広島市中央公園でも変わることなく受け継がれているのです。

全国に3両しか残されていないC59形蒸気機関車と炭水車が公園内に屋外展示されており、運転席に入ることもできる。


黒光りする重厚感たっぷりの車体。


モニュメントとして残る先代の「平和の鐘」。
未来に向かって、アップデートする公園。
毛利輝元によって広島城が築城されたのが1589年。以来400年以上に渡って広島の中心として栄えてきたエリアで、原爆の惨禍から広島が復興・再生していくシンボルとして愛された場所。そんな歴史から広島市中央公園は「日本の歴史公園100選」にも選ばれています。そしてこの場所の歴史は未来へと確実に変わっていると感じさせる、とても魅力的な公園でした。

平和記念公園から一直線のラインが続いてくる「ピースプロムナード」。真正面には原爆ドームが見える。


室町時代からの歴史がある「広島中津宮」。


さまざまなエリアへのハブとなっている。
photo.
アクセスマップ
■公共交通機関でのアクセス
- 広島電鉄(路面電車)
広島駅前から「宮島口行」または「江波行」に乗車し、「紙屋町西」電停で下車 徒歩約5分 - アストラムライン
「県庁前駅」または「城北駅」下車 徒歩約10分 - バス
市内バスで「紙屋町」・「県庁前」・「原爆ドーム前」など下車後 徒歩5〜10分で到着可能。市民プールへも近く便利です
■車でのアクセス
- 山陽自動車道「広島IC」より約20分
周辺に公園直結の駐車場は無く、周辺の一般駐車場をご利用ください - 観光バス利用
公園内には観光バス専用駐車場(約60台)があり、予約制(利用は6:00~22:00/料金1回2,000円)で利用可能です - 一般車向け駐車場
広島城三の丸駐車場(約67台、30分210円、1日最大800円)が便利で、城跡まで徒歩約5分です
詳細情報
名称 | 広島市中央公園 |
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所在地 | 広島県広島市中区基町4 |
問い合わせ先 | 082-236-2342 | 広島市中央公園 エリアマネジメント協議会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | https://hiroshima-centralpark.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/広島市中央公園 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298561-d325531-Reviews-Central_Park_Chuo_Koen-Hiroshima_Hiroshima_Prefecture_Chugoku.html |
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