苗村神社
なむらじんじゃ □滋賀県蒲生郡竜王町




<貴重な社殿とともに、時を超える古社。>
滋賀県竜王町にある「苗村神社」は、国宝の西本殿をはじめ、楼門や社殿群が重要文化財に指定された由緒ある古社。東西二つの境内に分かれ、静謐な東本殿と堂々たる西本殿が見どころです。本記事では、苗村神社の歴史や文化財、アクセス、実際に訪れて分かったおすすめ情報を詳しく紹介します。
所要時間:30〜45分(参拝・見学)
貴重な社殿とともに、時を超える古社。
琵琶湖東岸に広がる平野部の農村地帯に鎮座する「苗村神社」は、数多くの指定文化財を持つ古社です。正確な創建年代は不詳ですが社伝によれば垂仁天皇の時代と言われますから、それは年表で見る古墳時代のこと。その当時あった「ムラ」の祖霊信仰から興ったとされています。
苗村は「なむら」と読みますが、かつてこの地域は那牟羅(なむら)と呼ばれており当初は「長寸神社」と縁起の良い文字を当てて社名としていました。その後1017年に朝廷に門松用の松苗を献上したことが契機となり、時の後一条天皇から賜ったのが現在の「苗村神社」。以来1000年の時を超えてこの地に苗村の名で祀られています。

「苗村神社」には東本殿と西本殿それぞれの境内がある。写真は西境内に建つ珍しい茅葺の楼門で、国の重要文化財。

西境内の入口に立つ大鳥居。

平野部ののどかな農村地帯に鎮座する。
東境内に漂う、静謐と神聖な雰囲気。
苗村神社は道路を挟んで西境内と東境内に分かれています。元々のはじまりは東境内。深い松林に囲まれた静謐の境内で、100mほどの短い参道の奥に「東本殿」が佇んでいます。室町時代に再建されたもので、漂わせる神秘的な雰囲気は心に染み入るものがあります。東本殿には大国主命・事代主神・素盞嗚尊を祀っており、本殿左には「佐々貴社」、右には「天神社」が鎮座します。他には参道の脇に「大神宮」という小さな小さなお社がある程度で、東境内はとてもシンプル。
ちなみに参道を取り囲む森の中には丸く盛り上がった築山のようなものがあるのですが、これは古墳だそうです。

室町時代再建の「東本殿」。大国主命・事代主神・素盞嗚尊を祀り、厳かな雰囲気に包まれている。

東境内の入口に立つ鳥居。

東本殿の左側にある「佐々貴社」。

東本殿の右側にある「天神社」。

道路を挟んで東境内と西境内に分かれている。
国宝に指定されている、西境内の本殿。
969年に新たな社殿を建てて造営されたのが西境内。西境内は東に比べると対照的に広くて開放的な境内です。まず目に入るのが、入口に建つ珍しい茅葺の楼門。かなり立派な風情で、案内板には室町時代に造営されたとあります。楼門をくぐってすぐ右手には、1536年に再建されたという「神楽庫」。その向こうに、苗村神社最大の見どころである西本殿があります。
透垣の向こうに並ぶ3つの社殿。もちろん真ん中が西本殿で、そこから放たれる存在感は素晴らしいものがあります。三間社流造りの桧皮葺で、1308年に再建されたもの。歴史的な価値の高さから、国宝に指定されています。那牟羅彦神・那牟羅姫神・國狹槌尊が御祭神として祀られています。

「西本殿」は三間社流造りの桧皮葺で、1308年に再建されたもの。那牟羅彦神・那牟羅姫神・國狹槌尊の三神を祀る。

歴史的な価値の高さから国宝に指定されている。

西本殿の右側にある「十禅師社(国重文)」。

西本殿の左側にある「八幡社(国重文)」。

神門の軒下にいる「厄除猿」。
堂々たる、国重文の社殿群。
その両脇には「十禅師社」と「八幡社」が西本殿に並び建ちます。どちらも室町時代再建で、国の重要文化財に指定。そればかりか、先ほど見た楼門も神楽庫も重文です。苗村神社、錚々たる社殿群はまさに圧巻。正直なところガイドブックでもそれほど大きく扱われていることはないのですが、実際に訪れてこの目で見て感じ取ることの大切さがあらためて感じられた瞬間でした。

楼門をくぐってすぐ右手に建つ、1536年に再建されたという「神楽庫」。これも国の重要文化財に指定されている。

西本殿手前に佇んでいる拝殿。

御神木の切り株が残されている。

西境内に建つ神馬像。

元は護摩堂だったという「不動堂」。
連綿と続いていく、苗村神社の由緒。
それと感じたのは、苗村神社に参拝する人がとても多いことです。特に祭りなど何かタイミングというのがあったわけではなく、たぶん普段からそうなのだと思います。なぜかというと、苗村神社の氏子となる昔の村の数が33もあるからです。
そのことに因むのか、苗村神社の式年祭は33年に一度執り行われる有名な祭事です。1599年から行われているそうで、前回が2014年、次は2047年。これからも連綿と続いていく、苗村神社の由緒です。

深い森に囲まれた東境内の参道。東境内の方が歴史があり、創建年代は不詳だが社伝によれば垂仁天皇の時代とも伝えられる。
photo.
アクセスマップと交通アクセス
■公共交通機関でのアクセス ― 苗村神社
- JR琵琶湖線「近江八幡駅」:
- 近江鉄道バス「川守行き」乗車、約20分 → バス停「川守」下車 徒歩約10分。
- または「アウトレットパーク行き」バス → 「綾戸北」バス停下車 徒歩約2分。
■車でのアクセス ― 苗村神社
- 名神高速道路「竜王IC」から国道477号を経由して約4km、所要時間10分。
- 駐車場あり(普通車 約20台・大型車 約5台)。
詳細情報
| 名称 | 苗村神社 |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県蒲生郡竜王町綾戸467 |
| 問い合わせ先 | 0748-57-0160 | 苗村神社 |
| 休業日 | - |
| 料金 | - |
| 駐車場 | 無料駐車場 |
| 公式サイト | https://namurajinjya.ryuoh.org/ |
| wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/苗村神社 |
| 食べログ | |
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情報更新日:2026年1月




