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仁風閣 仁風閣

仁風閣

じんぷうかく □鳥取県鳥取市
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POINT

<文明開化潤しき、白亜の洋風建築。>
鳥取市の久松公園に佇む「仁風閣」は、1907年に建てられたフランス風ルネサンス様式の白亜の洋館で、国の重要文化財に指定されています。皇太子(後の大正天皇)の宿泊施設として誕生し、歴史と風格を纏う建築美は必見。修復工事中でも外観の美しさは圧巻です。本記事では、仁風閣の歴史や見どころ、アクセス、実際に訪れて分かったおすすめ情報を詳しく紹介します。

KEYWORD

#鳥取県 #鳥取市 #近代建築 #西洋建築 #重要文化財 #洋館 #庭園

TIME

所要時間:30〜45分(見学)

文明開化潤しき、白亜の洋風建築。

一目見てすぐに惹きつけられる、見事なまでに美しい白亜の洋館。洗練されたフランス風ルネサンス様式の建築美と、この地で重ねてきた歴史と風格を纏った佇まい。夏空にその白さが映える外観に、一瞬で釘付けになりました。訪ねた時は約5年に渡る修復工事の最中で内部は公開されていませんでしたが、この優美なファサードを見るだけでも十分に価値がある名建築。中国地方随一の近代建築として、仁風閣は国の重要文化財に指定されています。

仁風閣

仁風閣は1907年に建てられた白亜の洋館で、奈良国立博物館や赤坂離宮に携わった片山東熊氏による設計。

仁風閣 仁風閣

久松公園の敷地内に建っている。

仁風閣 仁風閣

豊かな緑に囲まれる仁風閣。

錚々たる関連人物と、歴史的背景。

江戸時代に鳥取藩藩主を12代に渡って勤めた池田家。その系譜を継ぐ池田仲博侯爵によって建てられた仁風閣。命名は東郷平八郎でその揮毫による扁額は今も邸内に残ります。設計は赤坂離宮、京都国立博物館、奈良国立博物館などの名建築で知られる片山東熊氏。またそもそも建設の目的は皇太子(後の大正天皇)の山陰行啓の際の宿泊施設ということで、錚々たる関連人物と歴史的背景をもって誕生した建物でした。竣工は1907年5月。その8日後には皇太子一行が宿泊したといいます。
その後は鳥取市の迎賓館や公会堂、科学博物館として利用され、現在は鳥取藩と池田家に関する資料などが常設展示されています。

仁風閣

洗練されたフランス風ルネサンス様式の建築美と、この地で重ねてきた歴史と風格を纏った佇まい。

歴史と風格を纏う、重層的な白さ。

工事のため建物の正面には近づくことが出来なかったのですが、木造2階建てで瓦葺きの外観(当初はスレート葺き)は麗しき文明開化時代の趣きを厚く纏っています。向かって右側には八角尖塔が付随し、内部に大変珍しいという支柱のない螺旋階段があります。また屋根上に置かれた6本の煉瓦製の煙突は、各部屋に設えられたマントルピースとのつながりを想起させます。そしてなんと言ってもその白亜の外壁。この白さはもちろん塗料の白さだけではなくて、この地の歴史、建物の歴史、そしてこの場所に吹いた風や降った雨や降り注いだ日差しなんかが全て合わさって作り出された白さなのです。その重層的な美しさに、目を奪われたのです。

仁風閣

迎賓館や公会堂、科学博物館として利用され、現在は鳥取藩と池田家に関する資料などが常設展示されている。

仁風閣 仁風閣

屋根上に置かれた6本の煉瓦製の煙突。

仁風閣 仁風閣

細部まで丁寧な装飾が見られる。

映画の中に描き出されたような美しさ。

また仁風閣の裏側もかなり見ごたえがあります。正面側とは違って横のラインに加えて縦のラインも強調されています。それは1階にも2階にも設けられたバルコニーの柱、それから2階のバルコニーはガラス窓で覆われている、その窓枠。どれもやはり純白で、緑豊かな景色の中に映えています。ガラス窓には夏空が映り、青と緑と白のコントラストは映画の中に描き出されたような美しさです。
また仁風閣の庭として一体となっているのが池泉回遊式日本庭園の「宝隆院庭園」。和と洋が織りなす風景もまた素晴らしいものがあります。

仁風閣

仁風閣の裏側も見ごたえたっぷり。ガラス窓には夏空が映り、青と緑と白のコントラストは映画の中に描き出されたような美しさ。

仁風閣 仁風閣

付属する池泉回遊式日本庭園の「宝隆院庭園」。

仁風閣 仁風閣

正面玄関前に立つ松の木。

莫大な建築費は、池田家が単独で捻出したという。

修復工事は2028年まで行われるそうで、しばらくは館内を見られません。しかし1907年に皇太子が宿泊した部屋は「御座所」「謁見所」などとして今も残されていますし、豪奢な調度品や職人の技が込められた工芸品なども見ごたえがありそうです。また1階は3.9m、2階は4.3mもの天井高があるそうで、再び公開されるようになれば是非もう一度訪ねてみたいところ。
ちなみに建設費は4万3335円で、これに対して当時の鳥取市の年間予算が5万円だったそうです。それを池田家が単独で捻出したということで、その財力とこの地にかける思いの強さというのを感じます。

仁風閣

訪ねた時は修復中のため内部は見れなかったが、1907年に皇太子が宿泊した部屋が「御座所」「謁見所」などとして今も残されている。

仁風閣 仁風閣

建設費は当時の鳥取市の年間予算に匹敵するほどだった。

仁風閣 仁風閣

修復中のため設けられていた展示棟。

城跡の二の丸から見下ろす仁風閣。

春には満開の桜が公園を埋め尽くし、また夏には久松山から降りてくるように続く隆々とした緑の森。見上げるほどに圧倒される鳥取城跡の壮大な石垣。そんな豊かな自然と歴史の風吹く久松公園に、仁風閣の白さはやはり際立っているし、どんな角度から見ても素晴らしい光景が待っています。城跡の二の丸から見下ろす仁風閣も、また格別のアングルです。この場所だからこそ、より一層際立つ仁風閣の美しさでした。

仁風閣

城跡の二の丸から見下ろす仁風閣も、また格別のアングルです。この場所だからこそ、より一層際立つ仁風閣の美しさがある。

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photo.

アクセスマップと交通アクセス

■公共交通機関でのアクセス

  • JR鳥取駅から:
    • 駅から100円循環バス「くる梨」緑コースで「仁風閣・県立博物館前」下車(約8分)、徒歩すぐ。
    • 徒歩でも約20分で到着可能です。

■車でのアクセス

  • 山陰自動車道「鳥取IC」から市街地方面へ約15分。
  • 久松公園内の駐車場を利用。普通車可、無料。

詳細情報

名称 仁風閣
所在地 鳥取県鳥取市東町2丁目121
問い合わせ先 0857-26-3595 | 鳥取城跡・仁風閣 展示館
休業日 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、祝日の翌日、年末年始
料金 -
駐車場 -
公式サイト https://www.tbz.or.jp/jinpuukaku/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/仁風閣
食べログ
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298138-d1373426-Reviews-Jinpu_kaku_Hall-Tottori_Tottori_Prefecture_Chugoku.html
LAST VISIT 202507

※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。
情報更新日:2026年1月

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