広島市江波山気象館・江波山公園
ひろしましえばやまきしょうかん・えばやまこうえん □広島県広島市




<江波山の上に佇む、美しき旧気象台。>
歴史ある被爆建物・旧気象台を活用した江波山気象館と、瀬戸内海を望む絶景の江波山公園は、学びと癒しが一度に楽しめる人気スポットです。本記事では江波山気象館・江波山公園の見どころやアクセス、実際に訪ねて分かったオススメ情報などを詳しく紹介します。
所要時間:30〜45分(見学・公園散策)
江波山の上に佇む、美しき旧気象台。
広島市南部のデルタ地帯最南端、かつて「江波島」と呼ばれた瀬戸内海に浮かぶ小さな島がありました。広島の街の発展とともに海の方へ埋め立てが進められた結果、明治時代には陸続きとなり、それ以来江波島は「江波山」と呼ばれるようになります。平坦な街並みにぽっこりと丘のように横たわる、高さ30mの小山、また山全体に公園が整備されていて、「江波山公園」として市民に親しまれています。

江波山山頂に建つ「広島市江波山気象館」はかつて気象台だった建物で、原爆の傷跡残る被爆建物でもある。

江波山を上る道は緑のトンネル。

山頂からは広島の港町を見下ろせる。
全国的にも珍しい、気象がテーマの資料館。
その江波山公園のシンボル的存在なのが、「広島市江波山気象館」です。江波山の山頂に建てられていて、北側からは崖の上に聳え立ってよく見えます。かつて気象台として使われていた建物で、1987年に移転したあとは広島市によって気象をテーマにした資料館として運営されています。気象観測に使われる計器や観測資料の展示をはじめ、風を体験できる「突風カプセル」、落雷実験を見ることができる「フランクリンの実験室」など、子供たちでも天気や気象科学に興味を持って学べる展示が人気を集めています。

気象台が1987年に移転したあとは、広島市によって気象をテーマにした資料館として運営されている。

クラシカルな外観が印象的。

1934年に広島地方気象台として竣工した。
個性的な建物は、広島市重要文化財。
今回は残念ながら夕方の閉館後の訪問だったので外観やその付属物の見学のみでしたが、特徴的なデザインや細部の意匠はとても個性的で見ごたえのある建物でした。
1934年に広島地方気象台として竣工した建物は、鉄筋コンクリート造で横幅が広いどっしりしたファサード。それでいて部分的に曲線が用いられているのが特徴で、全体としては丸みを帯びて柔らかい印象のある建物です。さらに細部には凝った飾りの意匠も見られ、特にエントランス庇を1本だけで支える柱は円錐形を逆さにして積み上げたような個性的なものです。

横幅が広いどっしりしたファサードながら、部分的に繊細なデザイン要素や曲線が用いられているのが特徴。

塔屋と鉄塔が象徴的に映える。

気象台の名残を感じる百葉箱。
原爆の惨禍を乗り越えた、被爆建物。
この広島市江波山気象館ですが、1945年の原爆の被害に遭いながらも現代に残る、いわゆる被爆建物としても知られています。館内には原爆の爆風で曲がった窓枠やガラスの破片が突き刺さった壁も残っており、80年前の傷痕を今に伝えています。しかし被爆当日は被害を受けながらも、ここ気象台での観測は弛まず続けられていたといいます。
ちなみに気象台としての役目を終えた今でも、広島市江波山気象館独自の天気予報が毎日発表されています。

被爆建物でもあり、館内には原爆の爆風で曲がった窓枠やガラスの破片が突き刺さった壁も残っているという。

被爆当日も観測を続けていたのだそう。

正面に設えられた小さなバルコニー。
瀬戸内海を望む特等席で、贅沢な夕刻。
山頂のため、気象館の敷地から見下ろす広島市南部の街並みにも風情があります。その風景と対比するように、建物の周辺には気象観測のための鉄塔が空に向かって聳え立っています。また敷地の片隅に置かれた百葉箱も、日も傾き出した街並みに対してその白さを際立たせて、印象的なシーンを作り出しています。
最後に江波山公園の最南端にある展望台に立ち寄りました。そこは瀬戸内海、安芸の小富士、宮島までの眺望が楽しめる特等席。そこでのんびりと過ごすのは、贅沢な夕刻でした。

気象館の周囲に整備された江波山公園の最南端にある展望台。夕闇迫る中、旅情を掻き立てるものがあった。

瀬戸内海、安芸の小富士、宮島などの眺望が楽しめる。

江波山公園に隣接した「龍光院」。
photo.
アクセスマップと交通アクセス
■公共交通機関をご利用の場合
- 路面電車:広島電鉄6号線/8号線「江波」電停下車、徒歩 約10〜15分(約1 km)
- 市内バス:広電バス6号線「江波栄町」または「江波トンネル北」下車、徒歩 約5〜10分(500 m前後)
- タクシー:広島駅から約20分/紙屋町から約15分ほど
■車をご利用の場合
- 高速道路:山陽道五日市ICから約30分、または広島高速吉島ICから約5分
- 駐車場:江波山公園共有の無料駐車場(約25台・予約不可)。混雑時は公共交通推奨。
詳細情報
| 名称 | 広島市江波山気象館・江波山公園 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県広島市中区江波南1丁目40-1 |
| 問い合わせ先 | 082-231-0177 | 広島市江波山気象館 |
| 休業日 | 毎週月曜日(祝日の場合は開館)祝日の翌日、12月29 日 ~ 1月3日 |
| 料金 | 大人:100円、小人:50円 |
| 駐車場 | 無料駐車場 |
| 公式サイト | https://www.ebayama.jp/ |
| wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/広島市江波山気象館 |
| 食べログ | |
| トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298561-d591694-Reviews-Hiroshima_City_Ebiyama_Museum_Of_Meteorology-Hiroshima_Hiroshima_Prefecture_Chugok.html |
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情報更新日:2026年1月




