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旧ハッサム住宅 旧ハッサム住宅

旧ハッサム住宅

きゅうはっさむてい □兵庫県神戸市
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オススメ度

北野異人館街から移築された、明治時代の洋館。

旧ハッサム住宅は、神戸市を代表する都市公園である「相楽園」にある古い洋館。元々は北野異人館街に建てられた建物で、竣工は明治時代の1902年。インド系イギリス人貿易商J.K.ハッサム氏の邸宅で、いわゆる異人館としての建物として「風見鶏の館」「ラインの館」などとともに国の重要文化財に指定されています。戦後1963年に、現在地に移築保存されました。

旧ハッサム住宅

旧ハッサム住宅は神戸市を代表する都市公園「相楽園」にある古い洋館。北野異人館街に1902年に建てられた後、戦後に移築された。

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庭にあるガス燈は1874年製で日本最古級。

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敷地東側にある門。

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旧ハッサム住宅の見取り図。

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国の重要文化財に指定されている。

六甲の山並みに、美しく映える外観。

今は相楽園の北の端に佇んでいて、背景に聳える六甲の山並みに美しく映えています。木造二階建ての洋館で、深緑と白で統一された外観のカラーが素敵です。北野異人館街の「萌黄の館」と似ていて、1階の玄関前には一段高くなったテラスがあります。2階南面のバルコニーは、玄関上部分で半円形に広く持ち出しているのが特徴です。屋根には煉瓦造りの煙突が2本立ち並び、建物外観のアクセントとなっています。
外観は相楽園に入園すればいつでも見ることが出来ますが、旧ハッサム住宅の建物内部は1年のうち限られた期間しか見学できません。毎年4月5月、9月〜11月の土日祝というのが通例ですが、年によって変更になることもあるようです。今回は旧ハッサム住宅の公開日に合わせて相楽園を訪ねたので、内部もしっかり見学できました。

旧ハッサム住宅

深緑と白で統一された外観が個性的。1階がアーケード式、2階がコロネード式という特徴的な建築。

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見る角度によってメインカラーが変わる。

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1階玄関前のテラス。

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妻側は緑一色に塗装されている。

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古い住宅設備も数多く残されている。

古い洋館の魅力を、たっぷり備える。

スリッパに履き替えて見学する旧ハッサム住宅の館内は、北野異人館街で見てきたような古い洋館の魅力をたっぷり備えています。建物の中央には階段室があり、1階には応接室、居間、食堂など客を迎える設え。2階には寝室、化粧部屋、浴室などプライベートな生活空間になっています。全ての部屋には建物の中心寄りに暖炉があり、屋根の2本の煙突に繋がっています。木製の窓枠、意匠性を感じるフローリングの貼り方、また歩いた時の軋み。窓からは柔らかい日差しが差し込み、相楽園の特徴である蘇轍が見える窓もあります。家具や調度品も趣を感じるものばかりで、この館の中での時間旅行を盛り上げてくれます。

旧ハッサム住宅

上質な調度品が設えられた、1階東側にある応接室。テラスへ直接出られるようになっている。

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サロン的な雰囲気が漂う。

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天井やシャンデリアの意匠にも注目。

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古い洋館の魅力がたっぷり味わえる。

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時を巻き戻したような空間に浸る。

バルコニーからは、相楽園を望める。

外に出ることはできませんが、玄関ポーチ上部に張り出したバルコニーからは相楽園の風情たっぷりな風景を楽しめます。軒裏に吊り下げられた照明器具も素晴らしいデザイン。北野にあった頃とは景色は違いますが、こんな風景を見ながら暮らせたらどんなに優雅なことか。ありもしない想像をしながら、館内をくまなく歩きました。

旧ハッサム住宅

玄関ポーチ上部に張り出したバルコニーからは、相楽園の全景が見渡せる。

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1階西側にある食堂。

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窓から相楽園名物の蘇轍が見える。

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各部屋に設置されたマントルピース。

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2階ベランダにあった天井のレリーフ。

地震の激しさを伝える、煙突のモニュメント。

また旧ハッサム住宅の前庭には、煉瓦造りの煙突がひとつ置かれています。実は1995年の阪神淡路大震災の時に、屋根を突き破って1階まで落下した煙突なのだそう。幸い建物の全壊は免れたそうですが、この煙突が落ちたことで室内はかなり傷んだそうです。地震の激しさと怖さを伝えるモニュメントとして展示されています。
またその煙突の横に立つガス燈にも注目。こちらは旧居留地から移設されたもので、1874年頃に街灯として設置されたガス燈だそう。現存する日本最古級のガス燈とのことで、密かにすごいものが置かれています。
相楽園を訪ねるときは、一度旧ハッサム住宅の公開日かどうか確かめて、ぜひ見学してほしい洋館です。

旧ハッサム住宅

前庭にある煉瓦造りの煙突は、1995年の阪神淡路大震災の時に屋根から落下したもの。今はモニュメントとして展示されている。

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暖かな日差しが差し込むテラス。

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イギリス人貿易商J.K.ハッサム氏の邸宅だった。

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内部を見学できる日は限られているので要確認。

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まるで時間旅行をしている気分。

photo.

アクセスマップ

■公共交通機関でのアクセス
  • 地下鉄 西神・山手線「県庁前駅」下車、北側へ徒歩約5分
  • 阪神高速鉄道東西線/JR・阪神「元町駅」下車、北西へ徒歩約10分
  • 地下鉄東西線「花隈駅」下車、北東へ徒歩約15分
  • 山陽新幹線「新神戸駅」下車、徒歩約18分(やや距離あり)
■車でのアクセス・駐車場
  • 駐車場:相楽園内に専用駐車場なし
  • 近隣に民間有料駐車場ありが台数に限りあり、公共交通機関利用がおすすめ

詳細情報

名称 旧ハッサム住宅
所在地 兵庫県神戸市中央区中山手通5丁目3-1
問い合わせ先 078-351-5155 | 相楽園
休業日 限定期間のみ交換
料金 【相楽園】大人(15歳以上)/300円、小人(小・中学生)/150円
駐車場 -
公式サイト https://www.city.kobe.lg.jp/a21651/kanko/bunka/bunkashisetsu/foreigner/sub7.html
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/旧ハッサム住宅
食べログ
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298562-d1384617-Reviews-Former_Hassam_House-Kobe_Hyogo_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 202411

※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。

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