御上神社
みかみじんじゃ □滋賀県野洲市





近江富士を御神体とする、2,300年の古社。
琵琶湖の東に秀麗な姿で聳える、標高432mの三上山。整った裾野の美しさで昔から「近江富士」と呼ばれ、神聖視されてきました。その三上山をご神体として造営されたのが御上神社。元は三上山の山頂にありましたが、奈良時代に藤原不比等により現在地、三上山の西側の麓に遷座されました。以来、約1,300年に渡ってこの地に鎮座しています。
社伝では御上神社は「孝霊天皇6年」創建とされ、西暦に換算してみるとなんと紀元前3世紀。2,300年にも及ぶ歴史がある古社です。

「近江富士」として古来親しまれる三上山を御神体とする「御上神社」。写真は鎌倉時代再建の立派な楼門(国の重要文化財)。


現在地には約1300年前に遷座してきた。


鬱蒼とした鎮守の森に囲まれている。


社伝では紀元前3世紀の創建と伝えられる。


楼門には左右に矢を持った随身が控える。
「御上造」と呼ばれる、国宝の本殿。
朝9時前、御上神社の境内には誰もいません。まだ昨日の夜の空気が境内の隅っこに残っていそうなほど、幽玄な雰囲気に満ちています。駐車場からは歩いてすぐに、古色を纏った楼門が見えます。鎌倉時代後期のもので、国の重要文化財。二階建の楼門で最上部の屋根が大きく、建物の高さが強調されています。
楼門をくぐると正面に拝殿。ここで参拝します。拝殿の奥には本殿が見えますが、これが国宝に指定されている大変貴重な社殿。鎌倉時代建立の本殿は、その独特な建築から「御上造」と呼ばれることもあるほどです。

鎌倉時代建立の本殿はその独特な建築から「御上造」と呼ばれ、国宝に指定されている。


拝殿も鎌倉時代に造営されたもの(国重文)。


拝殿は旧本殿の部材を再利用したと言われている。


奥から楼門、拝殿、本殿が一直線に並ぶ。


室町時代の神輿が置かれる「神輿庫」。
切り離された、別の世界のよう。
本殿の左右には同じような位置に同じような大きさの社があり、左側は「若宮神社」、右側は「三宮神社」となっています。全体としてとてもバランスよく配置されていて、また美しく保全されている印象。
またこれらの社殿は周囲をかなり背の高い森に囲まれています。御上神社をずっと守ってきた、まさに鎮守の森。なので境内は外の世界とは切り離された別の世界のよう。そこに朝の光が降り注ぎ、まるで水を注ぐように溜まっていくようです。

境内は外の世界とは切り離された神秘の世界。写真は伊弉諾尊、菅原道真公などを祀る「若宮神社(国重文)」。


本殿の右手に鎮座する「三宮神社」。


境内社の「鍵取神社」と「愛宕神社」。


ひっそりとした場所にある斎館。


奉納された滋賀の銘酒「旭日」。
三上山を崇めてきた、御上神社の長い歴史。
その森の隙間から、三上山の山頂がのぞき見えました。残念ながら写真を撮り損ねたのですが、造営以来ずっとこの山に寄り添ってきた御上神社の長い歴史が、その情景に凝縮されているように感じました。
国宝の本殿に加えて、楼門、拝殿、若宮神社は国の重要文化財。近江富士に抱かれた地で、とても見ごたえのある神社でした。

御上神社の御神体であり、今も湖東地域で信仰を集める三上山。標高は432mで、秀麗な山容が人を惹きつける。


ずっとこの山に寄り添ってきた御上神社。


境内は幽玄な雰囲気に満ちている。


奈良の畝傍山を向く「神武天皇遥拝所」。


歴史を物語るかのように背の高い森。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 御上神社 |
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所在地 | 滋賀県野洲市三上838 |
問い合わせ先 | 077-587-0383 | 御上神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.mikami-jinja.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/御上神社 |
食べログ | - |
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