湖岸道路

こがんどうろ　□滋賀県大津市～長浜市

水と緑が、明るく輝くドライブ。

琵琶湖の湖岸を一周する道路は合計で約200kmもあります。琵琶湖が日本最大の湖であることを実感する数字です。その200kmのうち琵琶湖東岸の約90km、大津市の瀬田の唐橋から長浜市の木之本までの区間は「さざなみ街道」というドライブルートとして親しまれています。そのほとんどの区間で琵琶湖に接するように道があり、湖面や湖西の山々を眺めながら爽快なドライブが楽しめます。
今回走ったのはそのうち南側のわずか約15kmほどでしたが、それでも思う存分琵琶湖の美景が満喫できるドライブでした。

琵琶湖を一周すると約200kmにもなり、今回はそのうち東岸南部をドライブ。それでも思う存分琵琶湖の美景が満喫できた。

基本的に琵琶湖沿いをトレースする道。

開放感たっぷりのドライブが楽しめる。

鳥たちにとっても眺めが良さそう。

信号も少なく快適な道が続く。

適度なカーブが、とても楽しい道。

ほとんどの区間で片側1車線の道路は、琵琶湖の湖岸に合わせるようなカーブが繰り返されます。とはいえ直線部分も多く、適度なコーナリングがとても楽しい道です。草津、守山、近江八幡、彦根といった市の内陸部の市街地とは離れており、信号が少ないのも走りやすい理由のひとつ。
また特に道の琵琶湖には防風の役割も兼ねた街路樹が植えられ、湖の風景と合わせて癒されます。とくにメタセコイアは琵琶湖の雰囲気とぴったり。とにかく水と緑の道が続きます。

琵琶湖の形に合わせて適度なカーブが繰り返される。道の先に見える景色もさまざまに変化するので楽しい。

東岸の約90kmは「さざなみ街道」と呼ばれている。

微妙なアンジュレーションもポイント。

湖岸緑地からの、美しい琵琶湖の風景。

道中には見どころがたくさんあります。瀬田の唐橋、近江大橋、琵琶湖大橋といった橋に、彦根城、長浜城。豊公園、琵琶湖博物館などなど。それと特徴的なのはさざなみ街道と琵琶湖の間に設けられた「湖岸緑地」と呼ばれる公園が随所に整備されていることです。駐車場やトイレも完備した公園で、芝生広場があったり大型遊具があったり、公園ごとに特色があって楽しいです。ほとんどの湖岸緑地ではキャンプやバーベキューもできます。そしてそれぞれの湖岸緑地からの、美しい琵琶湖の風景。どの緑地でも水際まで行くことができ、琵琶湖をより身近に楽しむことができます。湖岸緑地はさざなみ街道沿いに全部で55箇所もあり、自分のお気に入りの緑地を探すのも楽しそうです。

「湖岸緑地」と呼ばれる公園が随所に整備されていて、ドライブの途中に立ち寄ると様々な琵琶湖の表情に出会える。

琵琶湖越しに見る西岸の風景。

常に琵琶湖の存在を感じながら走る。

150以上もの水門、壮大な琵琶湖の治水。

それと走っていて気付いたのが、さざなみ街道の琵琶湖側に設けられた水門の多いこと。広大な琵琶湖には460本もの河川から水が流入していて、それに対して流れ出すのは瀬田川1本のみ。京都、大阪へ淀川として流れていく下流のためにも、琵琶湖での治水は重要なのです。だから150以上もの水門があるそうで、増水した琵琶湖へのさらなる流入を抑えたり、逆に貯水池へ水を送ったりという治水システムが構築されているのだそう。またさざなみ街道は堤防としての役割を果たしている区間も多く、その合計は50kmにもなるそうです。壮大な事業の一端を知ると、そこはもっと深く知りたくなったのでした。

琵琶湖には460本もの川から水が流入しており、150ヶ所以上の水門があるのだそう。

ドライブ中にも数多くの水門を目にする。

湖岸の風景は流れるように変わっていく。

時間帯や季節を変えて、走ってみたい。

いずれにしてもさざなみ街道には魅力が溢れていました。走りはじめは滋賀県らしい曇天でしたが、途中からすっかり晴れてドライブも爽快。青空と湖面のブルーと沿道の並木のグリーンが最大限に明るく輝いていた時間帯でしたが、長浜の豊公園が「日本の夕陽100選」に選ばれているように夕焼けの時間帯も美しそう。まだ走っていない区間はまた時間帯や季節を変えて走ってみたいと思います。

50ヶ所以上ある湖岸緑地は芝生広場があったり大型遊具があったり、場所ごとに特色があって楽しい。

特に人気が高い湖岸緑地「志那1（中）」。

湖岸道路から望む近江富士。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称	湖岸道路
所在地	滋賀県大津市～長浜市
問い合わせ先	077-528-4131 ｜滋賀県土木交通部道路整備課
休業日	-
料金	-
駐車場	-
公式サイト	―
wikipedia	https://ja.wikipedia.org/wiki/湖岸道路
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