うさみ亭マツバヤ・きつねうどん
うさみていいまつばや・きつねうどん □大阪府大阪市




<創業130年以上、「きつねうどん」発祥の店。>
大阪・船場にある「うさみ亭マツバヤ」は、きつねうどん発祥の店として知られる創業130年以上の老舗。肉厚の油あげと芳醇な出汁、柔らかさとコシを兼ね備えた麺が絶品です。本記事では、うさみ亭マツバヤの歴史や名物メニュー、アクセス、実際に訪ねて分かったおすすめ情報を詳しく紹介します。
所要時間:30〜45分(食事)
創業130年以上、「きつねうどん」発祥の店。
うどん屋に行って何を注文しようか迷った時、じゃあ「きつねうどんを」となることって結構あると思います。少なくとも私はそうなのですが、そんな普遍的なメニューである「きつねうどん」発祥の店がこちら。大阪商人の街、船場に店を構えて130年以上。今は3代目が伝統の味を守る老舗です。
「うさみ亭マツバヤ」は南船場と呼ばれる、船場の中でも繊維問屋が軒を並べていたエリアにあります。大阪で初めてアーケードが出来たという(1933年には撤去)、丼池筋(どぶいけすじ)に面して店を構えています。

大阪商人の街、船場に店を構えて130年以上。「うさみ亭マツバヤ」は、きつねうどん発祥の店として知られる。
居心地の良い雰囲気、ノスタルジーの世界。
外観、内観ともに昭和的ノスタルジーの世界。店先の看板のように置かれているのは、昔使われていた石臼です。店内は昔ながらのザ・町のうどん屋さん。小さめのテーブルや背もたれのない四角い椅子がいかにもな風情を醸し出しています。BGMもなく静かで、かといって肩肘張らない、居心地の良い雰囲気です。厨房近くの席に座ったので、うどんを洗う水の音や、湯気の音まで聞こえていそうです。それと店に入った瞬間から感じているのは、嗅ぐだけで味わっている気になるような芳醇な出汁の香りです。気さくな女将さんが、気取らない接客をしてくださいます。初めて来たのに、常連さんになった気分。こういうのが、いいんですよね。

店の軒先には「きつねうどん」に加えて「船場の味おじやうどん」という木札が掛かっている。

昔使われていたという石臼。

魅力的なメニューがたくさんある。
「こんこんうどん」として、明治時代に誕生した。
魅力的なメニューがたくさんあるのですが、今日はこの店発祥の名物「きつねうどん」を注文します。誕生のきっかけは寿司屋から独立した初代が、うどんと一緒に出していたいなり寿司をヒントに甘辛く炊いた油あげを、とある客がうどんに乗せて食べたことが始まりなのだとか。その組み合わせが絶品で、看板メニューとして大ヒットしたそうです。
最初は「こんこんうどん」と呼んでいたそうですが、それがいつしか「きつねうどん」に。以来、うどんの食べ方の定番となって、関西一円に広まっていったそうです。それはまだ、明治時代のことです。

きつねうどんが誕生したのは明治時代。最初は「こんこんうどん」と呼ばれていたのだとか。
しっとりとした上品な油あげで、しかも肉厚。
前置きはここまで。今回は「きつねうどん」と「おにぎり」を注文します。きつねうどんは丼を埋め尽くすほど大きな、一枚の油あげに覆われています。箸でめくるとその下にはいかにも関西風の透き通った出汁。そして見た目だけでも柔らかいとわかる真っ白なうどん。
まずは油あげからいただきます。しっとりとした上品な油あげで、しかも肉厚。そこに飽和状態で染み込んだ出汁が溢れ出す美味しさ…。
我に返って、まだ油あげしかいただいてません。次は出汁、関西目線で想像していたよりやや濃いめの色。奥深いコクと、いつまでも口の中に残る旨味。すぐに感じましたが、これはただものではありません。そしてそこには計り知れないほどのこだわりが溶け出しているのでした。

「きつねうどん」と「おにぎり」を注文。丼を埋め尽くすほど大きな、一枚の油あげに覆われている。
全てを兼ね備えた、魔法のようなうどん。
うさみ亭マツバヤの一杯に賭けるこだわりは、半端がありません。その世界への入口ともなる「うどん」は、もはや芸術品のよう。柔らかい?コシを感じる芯がある?喉越し?その全てを兼ね備えた魔法のような麺です。小麦粉の産地を厳選し、その日に出す分量だけしか打たないのだそう。優しい柔らかさ、なめらかさ、程よい弾力。讃岐うどんとか博多うどんとか結構食べ歩いてきたので分かるつもりです、これが大阪のうどん。表面のなめらかさからの、ふわふわ食感、最後に噛みごたえ。これなんです、大阪のうどんです。
一緒に頼んだおにぎりもふわふわで絶妙な塩加減。添えられた昆布の佃煮も、いかにも大阪っぽい存在感です。

しっとりとした上品な油あげで、しかも肉厚。そこに飽和状態で染み込んだ絶品の出汁が溢れ出してくる。

これぞ大阪のうどんという、絶品のうどん麺。

おにぎりに添えられた昆布の佃煮も大阪を感じる。
安い、美味い、早いという大阪人が求める三拍子が揃う。
そして確かな味を支えているのは、手間を惜しまないごたわり。3日間油あげを炊き込む出汁は長年継ぎ足したものだし、メインとなる出汁は利尻産の昆布と屋久島の枯節をベースに煮出したもの。さらに醤油は松江で醸造される特注のもので、火入れしない生醤油を。油あげは京都の錦市場から。美味しいうどんを作るために大将自ら産地を訪れて調達、そのあくなき追求がマツバヤのうどんを支えています。しかもきつねうどん一杯650円。こんなに高級なうどんなのに、安い、美味い、早いという大阪人が求める三拍子が揃っているという奇跡。

こだわり抜いた高級なうどんなのに、「安い、美味い、早い」という大阪人が求める三拍子が揃っているという奇跡。
多彩なメニューが楽しめるのも特徴。
うさみ亭マツバヤではもうひとつの名物があります。「おじやうどん」、それは戦中戦後の食べ物がなかった時代に誕生したメニューで、うどんとご飯を鶏肉や椎茸、油あげ、ネギなどと一緒に四角い南部鉄鍋で煮込んだものです。「おじやうどん」「大阪おじやうどん」「大おじやうどん」「天ぷらおじやうどん」など展開も様々。他にも聞きなれない「はいからうどん」「とりとじうどん」「かちんうどん」、さらに丼物や蕎麦もあり、多彩なメニューが楽しめるのも特徴。実は勤務先から歩いて10分ほどなので、ぜひ通ってみたいと思います。

うどんとご飯を南部鉄鍋で煮込んだ「おじやうどん」もうさみ亭マツバヤの名物メニュー。
昭和映画の世界観を体験するかのような。
訪ねたのは平日の昼間でしたが、客層はかなり幅広いです。私のようなサラリーマンから買い物途中のおばさまグループ、シニア旅行の夫妻、外国人観光客、そして明らかに常連さん。マツバヤがあるのはオフィス街でもあり問屋街でもあり、人気観光地である心斎橋からも近いのです。
でも昭和映画の世界観を体験するかのような、心温まる店の雰囲気は何も変わりません。お勘定場で使われていたのは、この時代なのにそろばん。ひとりのご老人が店に入るなり「こんにちは〜、いつもの。」これだけで全てが通じてましたが、素晴らしい瞬間を見た気がしました。

昭和映画の世界観を体験するかのような、心温まる店の雰囲気。変わらない存在と確かな味がある名店だった。
photo.
アクセスマップと交通アクセス
■公共交通機関でのアクセス ― うさみ亭マツバヤ
- Osaka Metro御堂筋線「心斎橋駅」:
- 6番出口から徒歩約5分。
- 心斎橋筋商店街を南へ進み、大丸心斎橋店を過ぎたあたりを左に曲がるとお店があります。
- Osaka Metro御堂筋線・千日前線「なんば駅」:
- 25番出口から徒歩約8分。
- なんばウォークからB-16番出口を目指して進むと分かりやすいです。
- 南海本線「なんば駅」:
- 徒歩約10分。
■車でのアクセス ― うさみ亭マツバヤ
- 専用駐車場はありません。
- 心斎橋筋商店街のすぐ近くにあるため、近隣のコインパーキングをご利用ください。
詳細情報
| 名称 | うさみ亭マツバヤ・きつねうどん |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府大阪市中央区南船場3丁目8-1 |
| 問い合わせ先 | 06-625-13339 | うさみ亭マツバヤ |
| 休業日 | 日・祝日 |
| 料金 | - |
| 駐車場 | - |
| 公式サイト | ー |
| wikipedia | ー |
| 食べログ | https://tabelog.com/osaka/A2701/A270201/27000931/ |
| トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g14127623-d1700963-Reviews-Usamitei_Matsubaya-Chuo_Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
| LAST VISIT | 202509 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。
情報更新日:2026年1月





