鳥取藩主池田家墓所
とっとりはんしゅいけだけぼしょ □鳥取県鳥取市




<鳥取藩の名家を偲ぶ、幽玄の世界。>
鳥取市にある「鳥取藩主池田家墓所」は、歴代藩主11人とその家族の墓碑が並ぶ国指定史跡。高さ約4.6mの亀趺円頭墓碑や260基以上の石灯籠が織りなす幽玄な景観は圧巻です。秋の紅葉やライトアップも見どころ。本記事では、池田家墓所の歴史や特徴、アクセス、実際に訪れて分かったおすすめ情報を詳しく紹介します。
所要時間:15〜30分(見学)
鳥取藩の名家を偲ぶ、幽玄の世界。
日本100名城にも選ばれている鳥取城跡。久松山の山上と山麓に広がる壮大な城は、江戸時代に鳥取の町づくりも進めた鳥取池田家によるところが非常に大きいと言えます。池田光仲が1632年に3歳で藩主となって以来、12代に渡って幕末まで鳥取藩を統治、鳥取の発展を支えてきました。
その池田家11人の歴代藩主、またその関連人物の墓が一同に集められているのが「鳥取藩主池田家墓所」です。宇倍神社参拝の帰り道に何気なく立ち寄ったのですが、その規模と景観はまさに壮観。鳥取観光では必ず訪ねるべきスポットとしてご紹介します。

1632年から12代に渡って幕末まで鳥取藩を統治、鳥取の発展を支えてきた池田家11人の歴代藩主が眠る墓所。

鳥取藩主池田家墓所の入口となる門。

池田家の家紋「丸に揚羽蝶(あげはちょう)」。
無数の墓碑や灯籠が、特別な世界観を作る。
集落から山へ続く緑豊かな斜面地に池田家墓所が造営されたのは1693年。以降11代池田慶栄までの墓碑が建ち並びます。また代々藩主の夫人や家族など、合計するとその数は78基もあるといいます。またそれ以上に多いのが膨大な数の石灯籠で、260基以上がぎっしりと建ち並んでいます。その様子は他ではなかなか見ることのない壮観なものであると同時に、池田家の権威というのを感じずにはいられません。
また墓所を取り囲むように生い茂る森、斜面地で段差があるため造られた石垣、そこに降り注ぐ日差しが作る陰影、鳥の声、麓からの風。それらはここが特別な別世界であることを示唆しています。

1693年に集落から山へ続く緑豊かな斜面地に池田家墓所が造営されて以来、代々の藩主と親族の墓碑が建てられた。

第二代藩主、池田綱清の墓所。

第三代藩主、池田吉泰の墓所。
池田家の権威を示す、亀趺円頭墓碑。
もうひとつ、とても特徴的なことは、それぞれ歴代藩主の墓碑が「亀趺円頭墓碑」と呼ばれる特別な墓碑であることです。高さはいずれも約4.6mほどありますが、墓標が亀の形をした(一見亀にしかみえないが、顔には耳が付いており亀ではない)台座「亀趺(きふ)」に乗っているのが特徴です。中国では貴族以上の身分に許された様式だそうで、将軍徳川家とも繋がりが深かった池田家の力を表しています。しかし11基の本種の墓碑のうち、2代藩主綱清のものだけは亀趺がありません。これは当時将軍だった徳川綱吉の「生類憐れみの令」に配慮したものだそうで、当時の世相も分かり興味深いものです。

墓標が亀の形をした台座「亀趺(きふ)」に乗っているのが特徴。「亀趺円頭墓碑」と呼ばれる。

高さはいずれも約4.6mほどある。

石灯籠は260基以上もある。

夏の日差しを浴びてコントラストが美しい。

藩主と親族の墓碑は合計すると78基に及ぶ。
池田家と徳川家の深いつながり。
ちなみに池田家の歴代藩主の名前には、かならずその時の徳川将軍の名前から一文字拝受して付けられているという特徴があります。例えば初代光仲は徳川家光、2代綱清と3代吉泰は徳川綱吉、4代宗泰は徳川吉宗、といった感じ。また初代の光仲は徳川家康の曾孫でもあり、あらためて池田家と徳川家の深いつながりを感じる逸話です。
明治時代になっても池田家による鳥取への寄与は続き、国の重要文化財にも指定されている洋館「仁風閣」を建てたのも池田家。街中の至るところで見かける蝶の家紋も池田家のものです。

鳥取藩主池田家墓所の全容がわかる見取り図。歴代藩主の名はその時の徳川将軍の名前から一文字拝受して付けられている。

墓標は赤く縁取られた文字が刻まれている。

どこまでも幽玄な雰囲気に満ちている。
幽玄の世界に、四季の美が加わる。
明治時代までは廟門・霊廟・回廊などもあったそうで当時の写真を見ると今よりもっと壮麗な雰囲気でしたが、老朽化のため撤去されたのだそう。しかし墓所としての在り方や大名家の墓における貴重な歴史的事例として、国の史跡に指定されています。
また池田家墓所は趣きある木々、特に秋の紅葉の美しさでも知られています。さらに写真コンクールやライトアップなどの催しも行われています。季節や時間帯によってさまざまに表情を変える景観は、観光客だけでなく地元の方々にも愛されています。

墓所を取り巻く自然は豊かで、季節や時間帯によってさまざまに表情を変える。

初代藩主、池田光仲の墓所。

ちょっと変わった意匠の石段。
photo.
アクセスマップと交通アクセス
■公共交通機関でのアクセス ― 鳥取藩主池田家墓所
- JR鳥取駅:
- 鳥取駅バスターミナルから日ノ丸バス(中河原方面行き)に乗車し、「宮ノ下口」バス停で下車、徒歩約10分。
- バスの所要時間は約20分です。
■車でのアクセス ― 鳥取藩主池田家墓所
- 鳥取自動車道「鳥取IC」から国道29号線経由で約20分。
- 専用駐車場あり(10〜15台)。
- 墓所駐車場が満車の場合は、宇部神社横の宮下地区公民館駐車場も利用できます。
詳細情報
| 名称 | 鳥取藩主池田家墓所 |
|---|---|
| 所在地 | 鳥取県鳥取市国府町奥谷宮下 |
| 問い合わせ先 | 0857-26-7934 | 鳥取県 教育委員会文化財課歴史遺産室 |
| 休業日 | - |
| 料金 | - |
| 駐車場 | 無料駐車場 |
| 公式サイト | https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1096975769187/index.html |
| wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/鳥取藩主池田家墓所 |
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情報更新日:2026年1月




