大和西大寺駅
やまとさいだいじえき □奈良県奈良市




<「カオス」とも称される、日本一複雑な線路。>
日本一複雑とも言われる線路構造を持つ大和西大寺駅は、4方向から多彩な車両が行き交う圧巻の鉄道ジャンクション。平面交差やうねる走行など、鉄道好き必見の名スポットです。本記事では大和西大寺駅の見どころやアクセス、実際に訪ねて分かったオススメ情報などを詳しく紹介します。
所要時間:15〜30分(駅構内散策・見学)
「カオス」とも称される、日本一複雑な線路。
大和西大寺駅は大阪と奈良を結ぶ近鉄奈良線のターミナル駅。私も高校生の時は毎日乗り換えで使っていた馴染み深い駅なのですが、この駅では普通の駅では見られない特別な光景を見ることができます。それはたぶん、全国的に見てもかなり珍しい、というかここまでの光景はなかなかお目にかかれないであろうこと。昔はそんな話題に上ることもなかった気がしますが、最近ではテレビやSNSなどでもよく紹介されるようになりました。

普通の駅では見られない特別な光景を見られるのが、近鉄の「大和西大寺」駅。鉄道ファンの間でもよく知られた駅だ。

北口から見上げる、大和西大寺駅の駅舎。

南北に自由通路が設けられている。
4線が入り乱れて、平面交差する。
それを語るには、まず大和西大寺駅がどのような駅かを理解する必要があります。実はこの駅は、大阪難波駅から近鉄奈良駅を結ぶ「奈良線」と、京都駅と橿原神宮前駅を結ぶ「京都線」「橿原線」が十字に交差する場所にある駅なのです。そういう駅って、例えばどちらかが高架になっていたりして2層構造になる場合がほとんどなのですが、この大和西大寺駅では平面で交差しています。かといっていわゆる「ダイヤモンドクロス」と呼ばれる方式でもなく、四方向から来る電車は共通のホーム(3ホーム、5線)に平行して入線し、線路を複雑に跨いで進行方向に抜けていきます。

東西の路線と南北の路線が、十字に交差(実際にはホーム部分だけ平行)するのが最大の特徴。ありえない状況が頻繁に見られる。

車両同士がぶつかりそうなほど近接する。

近鉄奈良駅方面を見たアングル。

京都へ向かう二階建ての特急列車。

線路を複雑に跨ぎながらすれ違う。
どこを見ても常に、電車が停車・発車している。
大阪と奈良を結ぶ大動脈であるとともに、京都と奈良を結ぶ観光路線、さらに奈良県内の通学通勤にも欠かせない路線ばかりのため、一日を通してかなりの本数が大和西大寺駅に停車します(通過する列車はない)。さらにその4方向からの路線に加えて、待機用の引上線、さらに広大な車庫を併設しているためにより複雑な路線状況に。
ということで大和西大寺駅には時刻表に乗る約850本の便に加えて回送車両も非常に多く、なんと1日約1,400本もの電車が行き来するといいます。1分に1本以上のペースになるのですが、本当に目まぐるしく入線してきて、どこを見ても常に電車が停車・発車しているような状況なのです。

無数の行き先が書かれた案内板。奈良、大阪、京都、兵庫、三重、愛知へと繋がっている。

1日約1,400本もの電車が行き来する。

奈良線の待機スペースに停車する車両。
3社の車両が行き交う、デザインのバリエーション。
また近鉄は車両デザインのバリエーションが多いのも特徴で、普通の車両に加えて特急や観光列車も走り、2階建ての「ビスタカー」も名物。さらに奈良線は阪神電車、京都線は京都市営地下鉄が乗り入れているため駅にやってくる様々な電車を見ることができ、それはさながら実物大のリアルな鉄道模型を楽しんでいるかのような感覚です。
行き先も多彩。大阪難波、京都、神戸三宮の三都に直通し、賢島や鳥羽行きの電車も。また大和西大寺駅から奈良にある近鉄「九条」駅、大阪にある阪神「九条」駅、京都にある地下鉄の「九条」駅という3つの「九条」駅に乗り換えなしで行けるというのも面白い現象です。

阪神電車、京都市営地下鉄が直接乗り入れており、さまざまな車両を見られるのも大和西大寺駅の特色。

奈良と難波(大阪)、三宮(兵庫)を結ぶ大動脈。

京都方面はたまに貸切の電車も走る。

南方面へは橿原神宮前、天理への列車が走る。

東へ2駅で奈良観光の玄関口「近鉄奈良」駅へ。
ポイントの数が、日本一多い駅。
さてさて、ここで大和西大寺駅の最大の特徴である「平面交差」の話に戻ります。これだけ次々にやってくる電車が縦横無尽に交差して走る様子が、まさに壮観です。例えるなら片側5車線の交差点のようなもので、走っているのが車ではなく電車なのですから、それは「カオス」とか「ジャンクション」とも呼ばれるほど複雑で難解な運行状況になるのです。
そしてそれを担っているのが、41もあるという切替ポイント。日本一ポイントが多い駅だそうです。特に駅の西側には車庫もあるためポイントが多く、ホームから見るとそれはもうすごい光景。まるで絡み合った蔓や、複雑なあやとりのように無数のレールが交錯しています。

最大の特徴である「平面交差」と目まぐるしい発着本数。縦横無尽に置かれたポイントの数は41あり、日本一ポイントが多い駅と言われる。

特に駅の西側には車庫もありポイントが多い。

東側のポイントは比較すれば少ない。

大阪万博の記念車両が入線してきた。

イエローの特急列車が多いのも近鉄の特徴。
まるでヘビのように、複数の列車が蛇行する。
その超複雑に入り組んだレールの上を列車が通る時に、S字にうねる様子も見ごたえがあります。カーブの連続で、まるでヘビのように列車が蛇行するのです。それが上下線で同時にすれ違ったり、直進する列車にすり寄っていったり、時にニアミスというかぶつかるんじゃないかと思うほど、アクロバティックで劇的なシーンが見られます。これは本当に見ていて面白いものです。向こうから来る電車が、うねうねしながらどこのホームに入線するのか予想しながら眺めたりするのも楽しかったり。
そんな光景が最も楽しめるのは、1.2番ホームの東端です。逆に西端なら5.6番ホームがおすすめで、京都方面の電車と大阪方面の電車がクロスして行き交う場面が見られます。

超複雑に入り組んだレールの上を列車が通る時に、S字にうねる様子も見ごたえがある。それが上下線で同時にすれ違うことも。

2025年時点で最新車両の「8A系」。

様々な車両を見られるのも楽しい。
無料で開放されている、展望デッキ。
ちなみに大和西大寺駅は2009年に大幅リニューアルされ、駅の2階には駅ナカ商業施設「Time's Place Saidaiji(タイムズプレイス西大寺)」がオープン。その1番奥にカフェコーナーがあるのですが、さらにそこから扉を開けると、そこにあるのは展望デッキ。無料で開放されており、ガラス張りのデッキからは大阪と京都方面の電車が行き交う様子がホームの真上から眺められます。安全に見ることができるので、お子様連れにも大人気のスペースです。

線路へ迫り出した展望デッキからは、大阪・京都方面を行き交う列車を真上から見下ろすことができる。

展望デッキは無料で開放されている。

駅ナカ商業施設「Time's Place Saidaiji」内。
全国から鉄道ファンが、その妙技に魅了される。
大和西大寺駅。次々にやってくる多彩な電車と入り組んだ複雑な線路。またそこを縦横無尽、奇跡的と言えるほどに精密に行き交うオペレーション。一度見始めるとひっきりなしにそんな場面が繰り返されるので、「待つ」間もなく見続けられます。
そんな日本屈指の鉄道ジャンクション。全国から鉄道ファンが訪れ、その妙技に魅了されています。

多彩な電車と入り組んだ複雑な線路。またそこを奇跡的と言えるほどに精密に行き交うオペレーションは見ごたえ抜群。
photo.
アクセスマップと交通アクセス
■公共交通機関をご利用の場合
- 近鉄電車:
- 奈良線・京都線・橿原線が乗り入れる主要駅
- 京都~西大寺:約30分(京橿特急停車)
- 大阪(鶴橋)~西大寺:約50分(大阪駅からJR経由)
- バス:
- 駅北口に小さなバスターミナルあり(平城宮跡・法華寺・秋篠寺方面など)
- 南口ロータリーも整備され、朱雀門方面行き路線あり
■車をご利用の場合
- 駐車場:駅直結の専用駐車場はありません。周辺の民間有料Pを利用ください。
- 道路アクセス:主要道路沿いに位置。国道24号などからすぐ。
- 高速道から:京都東IC・京都南ICから国道24号/国道369号経由で約30分程度。
詳細情報
| 名称 | 大和西大寺駅 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県奈良市西大寺国見町1丁目1-1 |
| 問い合わせ先 | 0742-33-5320 | 大和西大寺駅 |
| 休業日 | - |
| 料金 | - |
| 駐車場 | - |
| 公式サイト | https://www.kintetsu.co.jp/station/station_info/station03021.html |
| wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/大和西大寺駅 |
| 食べログ | |
| トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298198-d13369594-Reviews-Yamato_Saidaiji_Station_View_Deck-Nara_Nara_Prefecture_Kinki.html |
| LAST VISIT | 202506 |
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情報更新日:2026年1月
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