泉布観
せんぷかん □大阪府大阪市





<大阪で最も歴史のある、洋風建築。>
大阪で最も歴史のある洋風建築「泉布観」は、明治4年に造幣寮の応接所として建てられた、国の重要文化財です。アイルランド人建築家トーマス・ウォートルスが設計し、白漆喰の壁にグリーンの窓枠、ピンクの手すりが映える瀟洒な佇まいが特徴。明治天皇も訪れたという由緒ある建物です。本記事では、泉布観の魅力やアクセス、そして実際に訪ねて分かったおすすめ情報などを詳しく紹介します。
大阪で最も歴史のある、洋風建築。
泉布観は桜の名所「毛馬桜之宮公園」内にある近代建築。一般的に近代建築とは明治時代以降に建てられた古い建築物を指しますが、この建物はその中でもかなり初期のもので、最初に建てられたのは明治4年。大阪では最も歴史のある洋風建築とされています。すぐ隣にある「旧桜宮公会堂」と同じく、アイルランド人の建築家トーマス・ウォートルスの設計で建設されました。当時の造幣寮(今の造幣局)の応接所として建てられ、それから150年以上経た今では国の重要文化財に指定されています。

すぐ隣にある「旧桜宮公会堂」と同じく、明治4年に当時の造幣寮(今の造幣局)の施設として建てられた。

国の重要文化財に指定されている。

2024年からは耐震性の問題で非公開となった。
数々の要人を迎えた、瀟洒な佇まい。
「泉布」は貨幣のこと、「観」は館のことを指し、泉布観は意味としては「貨幣の館」となりす。完成の翌年に明治天皇が行幸し、自ら命名したそうです。まさに近代国家の建設を目指した日本国にとって、その礎となる貨幣の鋳造にかけた想いが伝わってきます。泉布観はその瀟洒な佇まいと豪華な内装から皇族や外国の要人を数多く迎え入れ、明治天皇自身も3度も訪れたといいます。
建物は煉瓦造りの二階建て。「ヴェランダ・コロニアル」という形式で、2階の周囲にバルコニーを巡らせてあります。白い漆喰塗りの壁が印象的で、そこに木製窓枠のグリーンとバルコニー手すりのピンク色が華やかさを添えています。訪ねたのは桜が満開の時期で、泉布観の外観色に呼応するようでした。

「ヴェランダ・コロニアル」という形式で、2階の周囲にバルコニーが巡らされている。

桜と呼応するような色合いが特徴的。

バルコニー手すりのピンク色が華やかさを添える。
美しかった、満開の桜との共演。
通常は外観のみ公開されています。しかも周囲に柵が設けてあるので、やや離れたところから。1年のうち3月に3日間だけ内部も公開されていましたが、2024年からは耐震性の問題で中に入れなくなりました。明治時代の内装がそのまま残り、暖炉やシャンデリアなど優雅な装飾が施されているそうで、見学再会が待たれます。

桜の名所「毛馬桜之宮公園」内にあり、泉布観の前では大きな枝ぶりのソメイヨシノが満開になっていた。

迫り出した2階のベランダが個性を放つ。

泉布観に隣接する煉瓦小屋。
photo.
アクセスマップ
■公共交通機関でのアクセス
- 市バス「桜の宮橋」停すぐ。歴史的建築を眺めながらアクセス可能です。
- JR大阪環状線「桜ノ宮駅」西口より徒歩約9~15分(約800 m)。
- JR東西線「大阪城北詰駅」3号出口から徒歩約9~10分(約800 m)。
- JR東西線「大阪天満宮駅」1号出口から徒歩約10~15分(約1 km)。
- 地下鉄・京阪「南森町」「天満橋」駅からも徒歩約1 km圏内。
■車でのアクセス
- 阪神高速1号環状線・12号守口線「南森町出入口」から約4〜5分(約2 km)。
- 駐車場:敷地内の駐車場は無し。半径400 m以内にある民間パーキングを利用(300〜400円/時程度)。
詳細情報
| 名称 | 泉布観 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府大阪市北区天満橋1丁目1-1 |
| 問い合わせ先 | 06-6469-5188 | 大阪市経済戦略局文化部文化課文化担当 |
| 休業日 | 一般公開以外は休館 |
| 料金 | - |
| 駐車場 | - |
| 公式サイト | ― |
| wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/泉布観 |
| 食べログ | - |
| トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d1407250-Reviews-Sempukan_Building-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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