ポップサーカス
ぽっぷさーかす □大阪府大阪市





超絶的なパフォーマンス、驚きと感動。
かつて日本には最盛期で30以上ものサーカス団があったそうです。そのほとんどが自前のテントで街から街へ移動しながら巡業公演をするスタイルで、昔は街にサーカスがやってきたと言って子どもたちは大はしゃぎしたといいます。しかしレジャーの多様化や不安定な経営が理由で、サーカス団は昭和後期になると次々と姿を消していきました。
そんな中、1996年に旗揚げされたのが「ポップサーカス」です。今では「木下大サーカス」「ハッピードリームサーカス」と合わせて、日本で継続的に興行する3つのサーカス団のひとつとして活動が続いています。

1996年に旗揚げされた「ポップサーカス」。日本で継続的に興行する3つのサーカス団のひとつとして知られる。


サーカスらしいエントランス。


会場内にはちょっとした展示物も。
遊園地みたいな、遊び心が散りばめられている。
大きな広場に建てられたテントは、サーカスと言われて想像するイメージそのものです。入場ゲートをくぐるとグッズの販売コーナーやポップコーンやポテトなど飲食の販売、撮影コーナーがあったりして盛り上がっています。テントは想像していた通りのもので、2本の支柱に支えられたとても大きなもの。遊園地みたいな遊び心が散りばめられています。
テントの中に入ると、これまたイメージしていた通りの様相。中央に円形の舞台がありそれを取り巻くような観覧席、テントを支える太い鉄柱と天井に張り巡らされたたくさんのワイヤー、鉄板が張られた観覧席の床は歩くとカンカンと音を立てます。

大きな広場に建てられたテントは、サーカスと言われて想像するイメージそのもの。遊園地みたいな遊び心も散りばめられている。


さまざまなグッズも販売されている。


ポップコーンやポテトなど飲食の販売コーナー。


今回は定番のポップコーンを。


サーカスの舞台となるテントへの入口。
何かが始まるという、期待感。
そして何よりもいいのは、テント内の雰囲気。大きな劇場とは違って臨場感があり、自分の近くでこれから何かが始まるという期待が高まります。
やがてカーテンの後ろから「クラウン」と呼ばれる人物が出てきました。開演前に、観客のボルテージを上げてくれます。コミカルな動きで拍手の練習。おかけで体と心がほぐれたら、いよいよサーカスの開演です。

テント内は思ったよりコンパクトで薄暗いが、大きな劇場とは違って臨場感がある。これから何かが始まるという期待感。
圧巻の演目が、繰り広げられる。
全員揃ってのオープニングは空中ブランコや背の高い一輪車も登場して派手に繰り広げられます。その後は見るも楽しい「ジャグリング」、早着替えの妙技「クイックチェンジ」、アクロバティックな「アフリカン・ハンド・ヴォルテージ」など、見ていてハラハラしたり成功に思わず声を上げてしまう演目のオンパレード。基本的に演者はほぼ外国人のパフォーマーですが、この日は唯一の日本人が演技する「一丁ブランコ」も見ごたえがありました。

全員揃ってのオープニングは、空中ブランコや背の高い一輪車も登場して派手に繰り広げられた。
優雅でダイナミックな、大技の連続。
一旦15分ほどの休憩を挟んだあと、さらにサーカスは続きます。高速で回転する高さ10mの装置を駆使してアクロバティックな演技を繰り出す「デスホイール」、吊り下げられた2本のリボンだけで変幻自在の空中演舞が見られる「リボンアクロバット」など、そして大トリには圧巻の「空中ブランコ」。空中ブランコは天井に当たってしまわないかと心配になるほど空間いっぱいを使って、優雅でありながらダイナミックな大技が披露されます。その迫力は、やっぱりサーカスの主役に相応しいものがありました。

最後のフィナーレだけは撮影可能。しかしやはりサーカスって、写真では伝わらないライブ感が一番素晴らしい。
最後のフィナーレは、撮影可能。
最後のフィナーレだけは撮影可能なので、ポップサーカスの雰囲気を伝えられる写真は少しはありますが、でもやっぱりサーカスは実際に見て、感じることができてこそ本当の面白さや楽しさが分かるものだと思いました。
また最初に出てきた「クラウン」がたびたび登場して盛り上げてくれたり、3つの観客参加イベントを仕切ってくれたり、随所で観客とサーカスの橋渡し役になっているのも良かったです。

団員みんなで作り上げている雰囲気や、観客との一体感が特に魅力に感じられた。
団員みんなで、作り上げている雰囲気。
実は今回が私の人生初サーカスでした。プロパフォーマーの超絶的な技とか表現力はもちろんのこと、団員みんなで作り上げている雰囲気や観客との一体感が特に魅力に感じました。日本では他に2つしかないという他のサーカス団も、機会があればぜひ見てみたいと思います。
ポップサーカスは今まで約2ヶ月間の公演を全国170を超える都市で行い、既に1,500万人以上を動員しているそうです。しかし2020年のコロナ禍により3年間も活動できなかったといいます。ようやく2023年になってから再開したのだとか。巡回興行も大変そうなのに、そんなブランクも乗り越えて世の中にスリルと感動を伝え続けているのです。今後もどういう形か分かりませんが、応援したくなるサーカス団でした。

ポップサーカスは今まで約2ヶ月間の公演を全国170を超える都市で行い、既に1,500万人以上を動員しているのだそう。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | ポップサーカス |
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所在地 | 大阪府大阪市中央区島之内2丁目15番16号1102 |
問い合わせ先 | 06-6212-2152 | 株式会社ポップサーカス |
休業日 | 公園による |
料金 | 公園による |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.pop-circus.co.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/ポップサーカス |
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