戸隠神社(猪名川町)
とがくしじんじゃ □兵庫県川辺郡猪名川町





神秘的な境内と、重文の美麗なる本殿。
兵庫県猪名川町にひっそりと鎮座する小さな神社ですが、本殿が国の重要文化財に指定されている戸隠神社。またどこか神秘的な空気が漂う境内で、秘めたる神の力が感じられる神社です。
ニュータウンとして開発された住宅地が広がる高台の斜面地にあり、麓の鳥居をくぐって石段を上ったところに拝殿、さらにその奥の玉垣に本殿があります。石段は苔むし、両サイドには老杉が立つ神妙な雰囲気。狛犬もかなり古びた印象です。

ニュータウンの住宅地が広がる高台の斜面地に、ひっそりと佇む神社。本殿が国の重要文化財に指定されている。


鬱蒼とした杉林の奥へ、細い参道が続く。


石段を上った先に本殿がある。
500年前に造立された、美しい本殿。
本殿は春日造の小さなもので、全体を覆屋で守られています。でも外側から見ることができ、鮮やかな朱塗りが美しい社殿です。さらに極彩色の彫刻や飾り付けがなされていて、かなり見ごたえがあります。こんなにも美しいのに、この本殿が造立されたのは室町時代の1524年。今回訪ねたのが2024年ですから、ちょうど500年が経っているとは思えないほど綺麗に保たれています。もちろん500年の間には修理や塗装を繰り返してきましたが、現在の塗装は江戸時代のものと言われており、やはり保存の良さが際立っています。

春日造の本殿は全体を覆屋で守られている。室町時代の1524年に造立されたもので、極彩色の彫刻や飾り付けが美しい。
狛犬や石灯籠にも、鮮やかな苔が。
かつて戸隠神社は「九頭大明神」と呼ばれていて、水の神である「龍」が祭られていたそうです。そのことを受け継いでいるのか、真夏でも境内はしっとりとした湿気があり、狛犬や石灯籠などにも鮮やかな苔が育っています。またそのことが独特の雰囲気を醸し出していて、神秘的な趣きのある境内です。
しかしその分、ものすごい数の蚊がいました。1箇所にとどまることができないほどでしたので、夏は要注意です。

狛犬や石灯籠などにも鮮やかな苔が育ち、そのことが独特の神秘的な雰囲気を醸し出している。


かつては「九頭大明神」と呼ばれていてた。


本殿のある神域へと上がる石段。


1本だけ斜めに生える木が印象的。


真夏でもしっとりとした空気がある。
神聖な雰囲気に、包まれた神社。
戸隠神社の創建は明らかになっていませんが、現在地には1778年に300mほど離れた山から本殿とともに遷座してきたようです。境内にはさらにその昔から立つ大きなモミの巨木があります。その姿も含めて、神聖な雰囲気に包まれた神社でした。

創建年代は不明だが、現在地には1778年に300mほど離れた山から本殿とともに遷座してきたという。


拝殿奥にある本殿の覆屋。


拝殿横にある小さな祠。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 戸隠神社(猪名川町) |
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所在地 | 兵庫県川辺郡猪名川町肝川字西ノ前136 |
問い合わせ先 | 072-767-2600 | 猪名川町教育委員会 教育振興課 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | ― |
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食べログ | - |
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