八反の滝
はったんのたき □兵庫県豊岡市





轟音立てて落ちる、神鍋溶岩流の名瀑。
神鍋高原を形作ったのは、神鍋山の火山活動。正確には神鍋山以外にも周辺に複数の火山が過去に活動していて、それらから噴出した溶岩によって台地が作られました。実際に神鍋山を歩いてみると、地面は赤茶けて気泡が見られるスコリアという火山岩で成り立っているのが分かります。そんな溶岩台地を流れた稲葉川が、浸食により作り出したのが「神鍋溶岩流」と名付けられた渓流です。神鍋山近くの「俵滝」から「十戸滝」まで約5kmに渡って、多種多様な滝が続いている景勝地です。
全部見ていくと丸1日はかかりそうなので、今回は数ある滝の中でも最も人気のある滝のひとつ「八反の滝」を訪ねました。

神鍋山の噴火で流れ出した溶岩台地が浸食されてできたのが「神鍋溶岩流」と名付けられた渓流。約5kmに渡って、大小の滝が続く。


最も人気のある滝のひとつが「八反の滝」。


垂直の岩壁を落ちる高さ24mの直瀑。
滝水が落ちる轟音が、木立の間から聞こえる。
八反の滝は神鍋山から稲葉川を1.5kmほど下ったところにあります。おしゃれな家が集まって建ち並ぶ「神鍋グリーンハイツ」という別荘地の横にあり、小さな駐車場が設けられています。
その駐車場の脇に稲葉川が流れているのですが、崖上のため斜面地を降りて行って八反の滝へ向かいます。そしてこの辺りに来ると、結構な音量で滝壺に滝水が落ちる音が聞こえてきます。ゴォォォという轟音で、木立に隠れて滝はまだ見えませんが、八反の滝が豪快な滝であることが想像できます。

崖上の別荘地から斜面を降りて滝壺に向かう。木立に隠れてまだ見えないのに、八反の滝が立てる轟音が聞こえてくる。


滝壺の周りは多くの人で賑わっている。


八反の滝は水量も多く、豪快さのある滝。
大きな滝壺は、エメラルドグリーン。
坂道を下まで降りると、八反の滝の全貌が見られます。弧を描いた屏風のような垂直の岩壁の真ん中から、白くて太い滝が流れ落ちています。大きな滝壺は美しいエメラルドグリーン。子供たちが水浴びをして楽しんでいます。曲線の岩壁がスピーカーの役割となって、滝の音が直に伝わってきます。高さは24m。水量もあります。それが滝口から直接滝壺に落ちているので音に迫力があり、この音がほんとに心地いいです。また滝の巻き起こす不規則な風は時に涼しく、それに乗って小さな霧のような水飛沫が舞っています。なんだか久しぶりに見た、滝らしいイメージの滝でした。

大きな滝壺は美しいエメラルドグリーンで、子供たちが水浴びをして楽しんでいた。


直接滝壺に落ちているので音に迫力がある。


滝の巻き起こす不規則な風が時に涼しかった。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 八反の滝 |
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所在地 | 兵庫県豊岡市日高町名色85-61 |
問い合わせ先 | 0796-45-0800 | 日高神鍋観光協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | ― |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/八反滝_(豊岡市) |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022822-d1384699-Reviews-Hattan_Falls-Toyooka_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
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