浅月本店・岡山ラーメン
あさつきほんてん □岡山県岡山市
まさかの組合せ、カツそばのインパクト。
岡山ラーメン、久々に食べる味です。一般的には鶏ガラか豚骨ベースの醤油味のスープで、魚介系のダシが効き、さらに野菜の甘みを強めに出した特徴があります。今回訪ねるのは、岡山ラーメンの黎明期から親しまれている老舗、浅月本店です。創業は戦後まもない1948年といいますから、もう75年以上になる歴史を持ちます。今は3代目だそうで、伝統の味が守り続けられています。岡山駅から程近い、北側の奉還町に店を構えます。西国街道がそのまま商店街になった、昭和レトロが話題の奉還町商店街もすぐ近くにある場所です。
カツそばは、禁断のビジュアル。
開店と同時に一番客として入りました。店内は奥に細長く、手前にテーブル席、奥には小上がりの座敷があります。何を注文するかというと、調べていた「カツそば」です。浅月本店の名物でもある、岡山ラーメンにまさかの豚カツが乗っかっている見た目刺激的なメニューです。どうして豚カツをラーメンに乗せるようになったのかは分かりませんが、禁断のビジュアル。そういえば岡山では「やまと」のデミカツ丼や、「だてそば」のカツ丼など、岡山ラーメンと豚カツのダブル名物メニューで知られる名店があります。岡山の人は豚カツが好きなのでしょうか。
口の中には、スープの余韻がたっぷり。
注文した時に、今から揚げますのでということで、カツが揚がるまで10分ほど待って出てきました。ラーメン店のお手本のような丼に岡山ラーメンらしい、見た目が濃そうなスープ、そして分厚いチャーシュー、さらに見たこともない豚カツonラーメン。半分以上はスープに浸かっていますが、カツ丼がしっかり出来上がるくらいの立派な豚カツが乗っています。
ラーメンなので、いつものようにまずはスープからいただきます。浅月のスープは、岡山ラーメンの真髄を表しています。濃厚な色からは想像できないほどあっさりしていて、しかしながら豚骨や香味野菜や魚介の旨味が絶妙に調和しています。豚骨のまろやかさ、魚介はうるめイワシの削り節から出る風味、じっくり煮た野菜から滲み出した甘味。喉を通った後も、口の中にはスープの余韻がたっぷり残っています。
主役の豚カツに、極旨スープが染み込む。
麺は中細のストレート麺で、やや硬めに茹でられています。食感や風味も昔ながらの麺という感じ。岡山ラーメンにはこれがきっと一番合うのだと思います。この絶妙な太さというか、旨味の強いスープの中でもしっかりと麺の味が顔を出してくる計算です。
主役の豚カツも本格的。サクサクの衣に極旨スープがじわじわと染み込んでいき、その変化を楽しみながらいただきます。味わい深いチャーシューと、ふわっと柔らかいメンマも秀逸。とはいえラーメンに豚カツなので、一杯食べ切るとかなりのボリュームでした。
地元の人たちの、愛着が感じられる名店。
学生服を着て来店すると割引があったり、何かと地元の方々との関係性を大切にされているのも、岡山に根差して75年の歴史を紡いできた浅月本店からの恩返し。店内に並ぶサインだけではない、地元の人たちの愛着が感じられる名店。この老舗を知らずして、岡山ラーメンは語れません。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 浅月本店・岡山ラーメン |
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所在地 | 岡山県岡山市北区奉還町2-5-25 |
問い合わせ先 | 086-252-1400 | 浅月本店 |
休業日 | 木曜日 |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | - |
食べログ | https://tabelog.com/okayama/A3301/A330101/33000393/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298134-d3752534-Reviews-Asazuki_Main_Shop-Okayama_Okayama_Prefecture_Chugoku.html |
LAST VISIT | 202307 |
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