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水無瀬神宮 水無瀬神宮

水無瀬神宮

みなせじんぐう □大阪府三島郡島本町
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静寂の境内に漂う、神々の時間。

水無瀬神宮

大阪と京都のちょうど真ん中にあって、昔は名神高速の渋滞の名所として有名だった天王山トンネル。その名の通り、天王山と呼ばれる山があります。勝ち負けを決めるような重要な分かれ目を天王山とよく言いますが、まさにその語源になっている山です。標高は270mの小高い山で、その南麓一帯に水無瀬という地名があります。書いて字のごとく、渇水期には水がなくなってしまうことから名付けられた水無瀬川が流れていて、その川の近くにあるのが水無瀬神宮です。

離宮跡に造立された、府内唯一の神宮。

水無瀬神宮

古来よりこの場所は、貴族の別業(今で言う別荘)が置かれた風光明媚な地でした。この自然豊かな地に魅了されたのが後鳥羽天皇。ここに水無瀬殿と呼ばれた離宮を設置し、足繁く通ったといわれます。後鳥羽天皇没後の1240年、その離宮跡に造立されたのが水無瀬神宮でした。当時は水無瀬御影堂と呼ばれていて、今に至るまで後鳥羽天皇を祀っています。その後水無瀬宮と称し、1939年に水無瀬神宮と改称されたのです。ちなみに神宮と言われるのは国内には25ヶ所しかなく、水無瀬神宮は大阪府にある唯一の神宮です。

昼なのに、まるで朝のような雰囲気。

水無瀬神宮

水無瀬神宮は鎮守の森にすっかり覆われていて、外からは森しか見ることができません。北側にある鳥居から参道が少しだけあって、小さな門をくぐります。境内はそこから全てが視界に入る程度の大きさで、全国の名だたる神宮と比べると非常にこじんまりとしています。
季節は12月、正午。それでも太陽は高く昇らず、鎮守の森を越えることはありません。境内には明るい日差しは木漏れ日だけ。空気は澄んでいるし、聞こえるのも野鳥の声くらいで、昼なのにまるで朝のような雰囲気があります。時折近くを走る新幹線の音が聞こえる程度で、水無瀬神宮は静寂に満たされています。

歴史的な価値も高い、水無瀬神宮の社殿。

水無瀬神宮

拝殿は1929年に再建されたものですが、本殿はかつて京都御所にあった建物を17世紀に移築した古い建築。拝殿前にたくさん飾られていた風車が印象的でした。また拝殿の左側には客殿と呼ばれる建物があります。これは豊臣秀吉の命で造られたもので、国の重要文化財に指定されています。またその奥にある茶室も国の重文。「燈心亭」と称され、江戸初期の代表的な茶室として知られています。客殿の前には立派な枝垂れ桜があり、春には満開に咲き誇り雅を奏でます。
また水無瀬神宮に湧き出している「離宮の水」。これは名水百選にも選ばれている湧き水で、近所の方々がポリタンクごと汲みに来ていて、行列を作るほどです。もちろんそこにある手水鉢に注ぐ水も、離宮の水です。

豊かな自然と、優雅で貴賓のある佇まい。

水無瀬神宮

このように、平安時代から別業として愛でられてきた水無瀬の地、それに違わぬ自然と、優雅で貴賓のある佇まいがとても印象深い水無瀬神宮。公家や武将が愛したものが、現在でもそのまま感じられる名所です。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 水無瀬神宮
所在地 大阪府三島郡島本町広瀬3丁目10-24
問い合わせ先 075-961-0078 | 水無瀬神宮
休業日 -
料金 -
駐車場 無料駐車場
公式サイト https://www.minasejingu.jp/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/水無瀬神宮
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121288-d8776666-Reviews-Minase_Jingu_Shrine-Shimamoto_cho_Mishima_gun_Osaka_Prefecture_Kinki.html
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