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出島 出島

出島

でじま □長崎県長崎市
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オススメ度

長崎の個性を育んだ、世界への最前席。

まことに恥ずかしながら、教科書で見た記憶から、出島はてっきり今も海に浮かぶ島だと思っていました。ところが地図を見てみたら、まるで長崎の市街地のど真ん中にあって全然島じゃない。実際に訪れても、周囲には全方位にビルが建ち、島という印象は全くありません。しかしあの特徴のある扇型はしっかり分かりましたし、想像以上に魅力のあるスポットでした。まるでタイムスリップしたかのような。

出島

歴史的な意義は、薄れることはない。

出島は江戸時代の鎖国時にも日本で唯一ヨーロッパとの交易を許された場所でした。最初はポルトガル、それからオランダ。1634年に日本で初めての人工島として築造され、独特の扇型をした形状は有名です。以降約200年に渡って、海外に開かれたただひとつの窓口として大変栄えました。開国以降は日本各地で海外貿易が開かれましたが、それまでは世界への最前線として重要な役割を果たしてきました。しかし明治以降、長崎の街は埋め立てが進み、出島は今のように完全に街の中に飲み込まれてしまいました。横浜、神戸など、他の港に海外貿易はシフトしていき、出島はいつしか忘れ去られた島になっていったのです。でもその歴史的な意義は薄れることはなく、戦後以降、出島復興の気運は高まります。特に1996年以降は急加速し、3期にわたる整備事業によって出島はとても魅力的なスポットとして再興したのです。

出島

次々と昔が再現され、今また発展する島。

現在の出島には、移設されてきたり再現されたたくさんの建築物があります。国指定史跡である「出島和蘭商館跡」をはじめ、「旧出島神学校」や「旧長崎内外クラブ」といった洋館、あるいは「一番蔵」「二番蔵」などの和風建築など、16棟の建物が復元されています。出島の東端にある「ミニ出島」という、ユニークなジオラマも必見。また発掘調査から分かった石垣も再現されています。まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような独特の町並みに、リピーターも多いといいます。2017年には北側に出島表門橋が架橋され、昔と同じように橋で渡る出島が再現されました。

出島

様々な歴史と、思い出を抱えて。

北側に流れる中島川の対岸から眺める出島は、とても風情があります。昔はその先は海であったはずで、出島を通したその向こうにだけ世界が広がっていたのです。現代は何をするにも海外とつながっているのが普通。そうではない時に、日本の最先端だったのがこの出島。様々な歴史と思い出を出島は抱えて、これからも扇型の「島」として続いてほしいです。

出島

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 出島
所在地 長崎県長崎市出島町6-1
問い合わせ先 095-821-7200 | 出島総合案内所
休業日 年中無休
料金 一般510円、高校生200円、小中学生100円
駐車場 -
公式サイト https://nagasakidejima.jp/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/出島
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298568-d324030-Reviews-Dejima-Nagasaki_Nagasaki_Prefecture_Kyushu.html
LAST VISIT 202206                         

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