阿波おどり
あわおどり □徳島県徳島市






街ごと踊る、阿波の真夏の夜を謳歌する演舞。
「踊る阿呆に見る阿呆…」という一節が有名な阿波踊り。お盆の時期に合わせて行われるこの大きな祭りは、今も昔も徳島の代名詞でもあり、これがないと徳島を語れないくらいの名物です。
約400年前から続く踊りで、毎年8月12日から15日までの4日間、市内各所に設けられた演舞場や広場で繰り広げられます。夕刻18時になると街のいたるところで一斉に踊りが始まり、徳島はあらんばかりの熱気に包まれます。雄壮で豪快な男踊りは個々にオリジナリティがあり、優雅でしなやかな女踊りは綺麗に揃った一体美を魅せてくれます。太鼓や三味線、そして阿波おどりに描かせない鉦(かね)などが作り上げる、ぞめき囃子と呼ばれる二拍子のリズム。テンポが少し変わるだけでも、踊り全体の動きは驚くほど変化を見せます。無数の連がそれぞれに個性を発揮し、多様なバリエーションを楽しめます。

「踊る阿呆に見る阿呆…」徳島の夏は阿波踊り抜きには考えられない、約400年続く夏祭り。
路地の片隅でさえ、空気がざわめく。
数日前になると、路地の片隅でさえ空気がざわめくような、町は着実に熱気を帯びてきます。阿波踊りを楽しみに待つ人々が、はやる心を抑えつつ、今か今かとスタートラインで号砲を待っているような、そんな気運が街のあちらこちらに満ちているのが感じられます。
そして8月12日、堰を切ったように盛大に阿波踊りが始まります。うなりを上げて空気が揺れ、鳴り物の軽妙な音が町中に響きます。人々は浮かれ酔い、町は舞い上がります。町のどこに行ってもぞめき囃子が聞こえ、夏の夜を嘔歌する演舞が続きます。

8月12日、徳島市の中心部で盛大に阿波踊りが始まり、街中が熱気に包まれる。


複数の会場に分かれて、「連」ごとに踊る。


「元町おどり広場」の様子。
ぞめき囃子がリフレインし続ける、記憶の演舞場。
一旦始まり出したら、いつ終わるともなく延々と踊り続けるような気さえします。それくらい、町がひとつになって揺れています。並んでぶら下がる赤提灯さえ、笛太鼓に合わせて踊っているように見えます。それは本当に楽しい祭りです。
阿波踊りはそんな夜が4日間続きます。ほんとに特別な4日間。徳島を離れてからも、数日間は目をつむるとあのぞめき囃子がリフレインし続け、心ここにあらずといった感じで、記憶の演舞場で舞う踊り子の姿を思い起こすのでした。

街の至るところで阿波踊りが日夜繰り広げられる。写真は「新町橋東おどり広場」。
photo.
アクセスマップ
■徳島市 阿波おどり(中心会場)
- JR徳島駅から徒歩約10〜12分(会場:藍場浜演舞場、南内町演舞場、紺屋町演舞場など)
- 阿波おどり会館(あわおどりかいかん)もJR徳島駅から徒歩約10分でアクセス可能
■鳴門市 阿波おどり(鳴門駅周辺)
- JR鳴門駅から徒歩約5分(会場は駅周囲の特設演舞場)
- 鳴門北ICから車で約15分、鳴門ICから約10分。市役所・文化会館周辺に臨時駐車場あり
■都市間アクセス(東京・大阪から)
- 東京・大阪 → 岡山まで新幹線 → JR高松経由で徳島駅下車
- 大阪/東京からの高速夜行バスで徳島駅まで直行可能
詳細情報
名称 | 阿波おどり |
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所在地 | 徳島県徳島市 |
問い合わせ先 | 088-622-4010 | 徳島市観光協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | https://www.awaodorimirai.com/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/阿波踊り |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298236-d10019439-Reviews-Awa_Odori-Tokushima_Tokushima_Prefecture_Shikoku.html |
LAST VISIT | 200408 |
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