曽根天満宮
そねてんまんぐう □兵庫県高砂市





菅原道真ゆかりの松と、静寂の境内。
太宰府への左遷の途中に菅原道真が自ら植えたという「曽根の松」で有名な神社。高砂市の住宅街に広大な境内を構え、周辺には松並木もあり独特の景観を形成しています。山陽電鉄「曽根」駅を降りるとすぐに石の鳥居があり、北へ200mほどの参道が伸びています。もうひとつ鳥居をくぐると、曽根天満宮の神門があります。一見するとどこか大寺の山門のような、1717年建造の立派な随身門です。
訪ねたのは8月の夕暮れ時。この日は日中かなり暑くて、夕方といえども周りにある全てのものがまだ昼間の熱を留めたような状態。セミたちもまだ鳴いていますが、もう声を枯らして疲れ切っているようです。私も同じく。しかし神門をくぐって境内に入れば、その感覚は一変するような別世界がありました。

1717年建造の立派な随身門。「曽根天満宮」は住宅街に広大な境内を構え、周辺には松並木もあり独特の景観を形成している。


最寄りの曽根駅降りてすぐに立つ鳥居。


鳥居から神門まで約200mの参道。
多くの社殿や、玉垣で囲まれた庭園。
境内は周囲を大きな松の木に囲まれて、外の世界とは切り離された空間。広大な敷地には多数の社殿が並び建ち、さらに玉垣で囲まれた庭園など見どころが随所に散りばめられています。
正面には本殿と幣殿があります。本殿は1590年に再建されたというかなり古い建物。また1765年再建の幣殿は、天井に描かれた絵が見事。龍を中心に藤・桜・梅などの花木が周りに描かれた9枚の連作で、壮麗な雰囲気を醸し出しています。

広大な境内には多数の社殿が並び建ち、さらに玉垣で囲まれた庭園など見どころが随所に散りばめられている。


中心よりやや左に千鳥破風がある拝殿。


塩作りの神様を祀った「塩釜神社」。


立派な扁額が掛かる「木下稲荷神社」。


天満宮ではお馴染みの臥牛像。
菅原道真の手植えと伝わる、「曽根の松」。
それから、曽根天満宮の有名な「曽根の松」について。菅原道真が西暦901年に手植えしたというその霊松は、実は1798年に枯死してしまったそうです。それでもその後も曽根の松から育った二代目が続き、国の天然記念物として親しまれていましたが、1949年に枯死してしまいます。しかし現在では五代目の松が健在。脈々と受け継がれている道真の想いに、今も触れることができるのが曽根天満宮なのです。「霊松殿」には残された初代の曽根の松の幹が残されていて、時を超えて道真の声を聞くことができます。

菅原道真が手植えしたと伝わり、寛政10年(1798年)に枯れてしまった初代「曽根の松」を保存している「霊松殿」。


時を超えて道真の声を聞くことができる。


現在では五代目の「曽根の松」が健在。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 曽根天満宮 |
---|---|
所在地 | 兵庫県高砂市曽根町2299-1 |
問い合わせ先 | 079-447-0645 | 曽根天満宮 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.tenmangu.net/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/曽根天満宮 |
食べログ | - |
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