松原八幡神社
まつばらはちまんじんじゃ □兵庫県姫路市






例大祭は、「灘のけんか祭り」。
神輿を激しくぶつけ合う音、勇ましい掛け声と湧き上がる歓声。空を震わすほどのその音は「日本の音風景100選」にも選ばれたように、激しく町中が盛り上がる「灘のけんか祭り」。毎年10月14.15日に行われるのですが、この地域ではこの日が1年単位の区切りと思われるほど、人々の心に浸透した行事です。
そんな「灘のけんか祭り」は、松原八幡神社の秋の例大祭です。姫路市南東部にある神社で、創建は奈良時代の763年と伝わる歴史があります。

姫路市南東部にある松原八幡神社、創建は奈良時代の763年と伝わる古社。住宅街に大きな境内を有している。


神社前の練り場に立つ赤鳥居。


毎年秋の「灘のけんか祭り」で有名。
闘技場のような、「広畠練り場」。
松原八幡神社を参拝する前に、北西へ800mほど離れたところにある「広畠練り場」を訪ねました。灘のけんか祭りで神社を出発した神輿は「御旅山」という御旅所を目指すのですが、その御旅山の麓にある広場です。ここでも神社前と同じように、神輿の練り合わせやぶつけ合いが行われます。1年に1度しか使われないのですが、山の斜面には観覧席が設けられていて、まるで古代ギリシャの闘技場のようです。今は静かな広場には、夏の西陽が降り注いでいました。

北西へ800mほど離れたところにある「広畠練り場」。ここで神輿の練り合わせや激しいぶつけ合いが行われる。


斜面に沿って観覧席が設けられている。


祭りの音は「日本の音風景100選」にも選ばれている。
今日は静かな、練り場と境内。
その後松原八幡神社へ。境内の神門の前にも、やはり大きな広場とそれを取り巻くように観覧席が設置されています。壮絶な神事が行われる舞台ですが、当然のようにこの日はとても静か。祭りの音や雰囲気は、事前に見てきた祭りの動画などの記憶を元に想像するしかありません。
神門をくぐって境内に入っても人影はまばらで、今日の練り場以上に静かな世界が広がっています。正面の拝殿には7本もの鈴緒があって印象的です。さらにその向こうには一の丸、二の丸、三の丸と呼ばれる3基の神輿が収められていて、これが祭りの主役となります。

祭りの時には盛大な盛り上がりを見せる練り場だが、当然のようにこの日はとても静か。


1679年に建立された楼門(隋神門)。


質実な印象の拝殿。


拝殿には7本もの鈴緒が掛かっている。


樹齢500年と言われる御神木の大イチョウ。
長い歴史を物語る、古びた社殿。
本殿や拝殿は1716年に再建されたものだそう。また境内は広く、絵馬殿と呼ばれる大きな建物や多くの境内社も建ち並んでいます。それらは松原八幡神社の長い長い歴史を物語っているようです。1日を終えようとしている夕空の下で、全てが静かに佇んでいました。

拝殿ないから見る楼門。境内のあらゆるものが松原八幡神社の長い長い歴史を物語っているよう。


境内社の5社が祀られた社殿。


末社に挟まれて建つ神輿庫。


赤鳥居が印象的な「宮白稲荷社」。


松原八幡神社には数多くの境内社がある。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 松原八幡神社 |
---|---|
所在地 | 兵庫県姫路市白浜町甲396 |
問い合わせ先 | 079-245-0413 | 松原八幡神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.nadamatsuri.jp/index.html |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/松原八幡神社 |
食べログ | - |
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