福岡市赤煉瓦文化館
ふくおかしあかれんがぶんかかん □福岡県福岡市





<赤煉瓦が美しい、重要文化財の洋館。>
博多の街に佇む、国の重要文化財「福岡市赤煉瓦文化館」。東京駅などを手掛けた辰野金吾氏が設計した名建築で、1909年に日本生命保険九州支店として建てられました。重厚な外観と、ドームを戴いた八角の塔屋が印象的です。館内は自由に無料で観覧でき、市民の活動にも活用されています。本記事では、福岡市赤煉瓦文化館の魅力やアクセス、そして実際に訪ねて分かったオススメ情報などを詳しく紹介します。
所要時間:15〜30分(見学)
赤煉瓦が美しい、重要文化財の洋館。
水鏡天満宮の境内から見えた煉瓦造りの立派な洋館。気になって訪ねたのが「福岡市赤煉瓦文化館」です。日本生命保険九州支店として建てられたのが1909年。1世紀を超えて博多の街に佇む名建築です。明治時代の煉瓦造りの建物としてはかなり本格的なもので、その歴史的価値の高さから国の重要文化財にも指定されています。内部は無料で公開されており、市民が利用できる会議室として現役で使われています。

1909年に建てられ、1世紀を超えて博多の街に佇む名建築。国の重要文化財に指定されている。


那珂川のほとりに佇む。


建物のメインエントランス。


縦長の窓が洋館の趣きを出している。


裏手には小さな広場もある。
ドームを戴いた、八角の塔屋。
設計は東京駅や日本銀行本店などを手掛けた辰野金吾氏と、辰野氏とともに大阪市中央公会堂などを手掛けた片岡安氏。後世に残る名建築として運命付けられていたような建物です。煉瓦造りで地上2階地下1階。縦のラインを感じさせつつ全体としてはどっしりと重厚感あふれる外観。最も特徴的なのは中央に聳え立つ、ドームを戴いた八角の塔屋です。また北西の角に設けられた尖塔も大きな存在感を放っています。

縦のラインを感じさせつつ全体としてはどっしりと重厚感あふれる外観で、中央に聳え立つドームを戴いた八角の塔屋がシンボル。


最上部のドームの意匠が素晴らしい。


会議室などとして市民に開放されている。
館内は、自由に見学できる。
先述のとおり、館内は自由に見学することができます。ドアノブがある木の扉を開けて入ると吹き抜けの玄関ホールがあり、左右に部屋があります。左手にはカウンターがあり、その向こうでは若者の集まりが。そこは「エンジニアカフェ」と名付けられたイベントスペースで、普段はコワーキングスペースとしても開放されています。右手には2つの部屋があり、カフェ「サイノウ」が入っています。

コワーキングスペースとしても開放されている、「エンジニアカフェ」と名付けられたイベントスペース。


館内は洋館としての美しさに満ちている。


カフェ「サイノウ」の入口。


玄関ホールから見るエントランスドア。


趣きある情景を随所に感じられる。
館内にある、珍しい鉄製の階段。
玄関ホールの正面には壁に沿って2階へ上がる階段があります。この階段は鉄製で、このような階段が館内にあるのはあまり記憶にありません。手摺部分も鉄製で、興味深い階段です。
2階に上がると短い廊下と3つの部屋があります。ただこの時は全ての部屋が市民活動で使われており、中を見学することはできませんでした。でも逆にこのように市民の文化的な活動が盛んなのは、この建物が今も現役で役割を果たしているということであり、それは素晴らしいことだと思います。

2階へ上がる階段は、珍しい鉄製のもの。このような階段が館内にあるのはあまり記憶にない。


玄関ホールから階段スペースを見上げる。


赤絨毯の両脇は鉄板が剥き出しになっている。


階段スペースに明かりを取り込む窓。


階段と2階廊下のロートアイアンの手摺。
年月を積み重ねた、独特の美学。
館内の全体を通して、築後120年を迎えようとしている古い洋館の趣きはかなり見ごたえがあります。各部屋への木製の扉、縦長のガラス窓や窓枠、2階からさらに上に上がる鉄製の螺旋階段、2階から見下ろす情緒たっぷりの玄関ホール。歩くたびに軋む音を立てる床。そのどこにも、美しいものが年月を積み重ねた独特の美学を纏っているのでした。

2階から見下ろす情緒たっぷりの玄関ホール。築後120年を迎えようとしている古い洋館の、趣きあふれる空間。


贅沢な空間を会議室として利用できる。


ドアや調度品なども雰囲気が素晴らしい。


照明や天井のデザインにも注目。


年季と温もりのある空間が心地よい。
photo.
アクセスマップ
■公共交通機関でのアクセス
- 地下鉄:
- 福岡市営地下鉄空港線・箱崎線「天神駅」12番出口から徒歩約5分(約350m)
- バス:
- 西鉄バス「天神4丁目」または「市役所北口」下車すぐ(徒歩0~3分程度)
- JR博多駅から:
- 博多駅→地下鉄で「天神駅」乗換え→徒歩5分程度
■車でのアクセス
- 住所:〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1-15-30
- 高速道路:福岡高速環状線「呉服町ランプ」から約4分
- 専用駐車場:なし。周辺に「西鉄イン福岡駐車場」等、有料機械式駐車場あり(最初400円/60分、以降200円/30分、最大1,600円/日)
詳細情報
名称 | 福岡市赤煉瓦文化館 |
---|---|
所在地 | 福岡県福岡市中央区天神1丁目15-30 |
問い合わせ先 | 092-722-4666 | 福岡市赤煉瓦文化館 |
休業日 | 月曜日 |
料金 | 見学無料 |
駐車場 | - |
公式サイト | ― |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/福岡市赤煉瓦文化館 |
食べログ | - |
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