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清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

清荒神清澄寺

きよしこうじんせいちょうじ □兵庫県宝塚市
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オススメ度

実感する、日本古来の神仏習合。

火の神様、かまどの神様として知られる寺で、地元では「荒神さん」と呼ばれて親しまれている清荒神清澄寺。また日本古来の神仏習合の境内が特徴で、実際に訪ねてみると寺の中に大きな神社があって特別な雰囲気に包まれています。
宝塚市の山手にあり、標高は100mほど。その分アクセスは大変で、麓の阪急清荒神駅からは50mほど高低差のある参道を距離1.2kmほど歩いて上ることになります。車の場合は山門の手前に駐車場があるので、ずいぶんと楽になります。今回は車で訪れたので、山門前の平坦な参道から境内へ向かいます。

清荒神清澄寺

宝塚市の山手にあり、地元では「荒神さん」と呼ばれて親しまれる。写真は明治時代に再建された山門。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

モダンな外観が印象的な「史料館」。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

本堂と庫裡を繋ぐ渡り廊下。

門前は、懐かしい情景。

昔ながらの門前といった感じに、出店が並んでいます。売られているものも花や線香や仏具など、寺参りに纏わる専門店が並んでいます。16時頃でしたから、すでに閉まっている店も多くあります。懐かしい雰囲気。
山門をくぐると正面奥に本殿が見えますが、そこまでにさまざまなものがあります。まず右手には2本の大銀杏が聳え立ちます。どちらも樹齢約500年といわれる巨木で、神々しいオーラを放っています。

清荒神清澄寺

昔ながらの門前の様子を色濃く残す参道。昭和にタイムスリップしたような感覚を味わえる。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

ローソクやお香を専門に扱うお店。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

境内は森に包まれた山腹に広がる。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

境内入口付近には大銀杏が立つ。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

2本の大銀杏の間に建つ「講堂」。

清荒神の真髄、「三宝荒神社」。

それから正面に見える本堂へ向かおうとしたところ、どうやら順路が設定されています。高欄が付いた坂道が左側にあって、左折するようにその坂道を上ります。すると大きな鳥居があり、両側には布袋様の像が。ここからは「三宝荒神社」という神社になります。大きな拝殿があり、その奥に「ご本社」とよばれている神殿造りの「護法堂」が鎮座します。大勝金剛転輪王(如来荒神)を祀っています。周囲にはいくつかの境内社もあり、雰囲気は完全に神社。ここが寺であることを忘れてしまいますし、清荒神清澄寺としてはむしろこちらの方が有名かもしれません。

清荒神清澄寺

境内西側にある「三宝荒神社」。大きな拝殿があり、その奥に「ご本社」と呼ばれている神殿造りの「護法堂」が建つ。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

神域への入口に立つ鳥居。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

鳥居の横には布袋様の像が建っている。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

神仏習合の真髄を見るような境内。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

「天堂」とも呼ばれている三宝荒神社の拝殿。

見どころが凝縮された、清荒神の境内。

順路を進むと、三宝荒神社脇の石段を上り「宝稲荷社」に参拝。ここが清荒神で一番高い場所になります。そのまま石段を降りたところに本堂があります。本堂は国の重要文化財に指定されている大日如来像をご本尊とし、江戸時代末期に再建されたもの。またその手前には、背の高い頭上まで水を掛けて一つの願いを念ずれば、ご利益があると言われ「一願地蔵尊」があります。また一願地蔵尊の向かい側には「池苑」があり、美しく設えられた池を鯉やカメが優雅に泳いでいます。規模はさほど大きくないですが、江戸時代初期~中期に作庭されたと言われる貴重な庭園です。
さらに境内には2008年に建てられたガラス張りの「史料館」、富岡鉄斎の作品を集めた鉄斎美術館「聖光殿」もあり、それぞれに見ごたえがあります。

清荒神清澄寺

本堂は堂々たる佇まいで江戸時代末期に再建されたもの。境内の奥、最も高い場所に建てられている。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

三宝荒神社脇の石段上にある「宝稲荷社」。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

本堂の本尊は大日如来像(国の重要文化財)。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

境内の建物はどれも豪壮さが感じられる。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

1891年に建立された「一願地蔵尊」。

陰翳を濃く描き出された、心洗われる風景。

やや傾きかけた太陽が、森の中にぽっかりと開けた境内を照らしています。斜めから差す光が、境内のあらゆるものの陰翳を濃く描き出しています。とても奥行きのある風景が、心を打ちます。9月下旬。これが今年最後かなと思いながら、ツクツクボウシの鳴き声を聞きます。
最後に、境内の一番奥にある「龍王滝」とその横にある不動明王にお詣りします。
境内を巡っていると豪華ながらも清廉とした雰囲気に、心が洗われてゆきました。896年に創建された古刹ですが、度重なる戦禍に傷ついてきたそうです。現在の地に移ってきたのは江戸時代末期。この静かな場所で、清荒神清澄寺自身も、安息の日々を送っているように思えました。

清荒神清澄寺

斜めから差す光が、諸堂が建ち並ぶ境内のあらゆるものの陰翳を濃く描き出していた。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

境内東側には講堂や庫裡が集まっている。

清荒神清澄寺 清荒神清澄寺

庭園の池畔でくつろぐ亀たち。

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境内の最も奥にある十三重塔。

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十三重塔の横に流れ落ちる「龍王滝」。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 清荒神清澄寺
所在地 兵庫県宝塚市米谷清シ1−番地
問い合わせ先 0797-86-6641 | 清荒神清澄寺
休業日 -
料金 -
駐車場 無料駐車場
公式サイト http://www.kiyoshikojin.or.jp/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/清荒神清澄寺
食べログ
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022826-d3735620-Reviews-Kiyoshikojin_Seichoji-Takarazuka_Hyogo_Prefecture_Kinki.html
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