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神戸文学館 神戸文学館

神戸文学館

こうべぶんがくかん □兵庫県神戸市
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潤しき文学の世界と、赤レンガの名建築。

神戸文学館

毎年定期的に神戸市の原田の森ギャリーに行くことがあるのですが、目の前の道路を挟んだ向かいにあるレンガ造りの洋館が神戸文学館です。王子動物園と同じブロックにあり一見すると動物園の一部に見えますが、別々の敷地にあります。美しい尖塔と赤いレンガ色が印象的な外観で、道路からもよく見えて目立っています。その歴史の中では様々な役割を担ってきた建物で、2006年から文学館として使われています。

関西学院大学発祥の地で、チャペルとして。

神戸文学館

実はこの場所は、今は西宮市にある関西学院大学が最初に設立された地でした。それは1898年のこと。神戸文学館の石塀には、関西学院大学発祥の地という碑文もあります。その当時キャンパス内のチャペルとして、1904年に建てられたのがこの建物でした。原田の森と呼ばれたのどかな風景には、赤レンガの瀟洒な洋館はかなり目立っていたそうです。その後大学が移転してからも建物はそのまま残されていましたが、1945年の神戸大空襲では焼夷弾による被害を受け、尖塔と屋根は焼け落ちてしまいました。しかし残された外壁や内装などをもとに復興され、現代までその姿を伝えているのです。
戦後は美術教室や図書館などで使われたあと、1993年に尖塔の復元も含めた大規模な改修を経て、2006年からは神戸文学館として神戸にゆかりのある文学の紹介や展示、また講演会やセミナーの会場として市民に親しまれています。

時の重みというものが、染み込んでいる。

神戸文学館

神戸文学館の魅力のひとつは、建築物としての意匠性です。外観は赤レンガで統一され、中央に建つ尖塔がシンボルです。窓ガラスには葡萄をモチーフにした柄が彫り込まれ、その大窓の上部には、ブルーのガラスを使った円形のステンドグラスが印象的です。外壁のレンガには焼夷弾による焼けた跡も残るものもあり、単に古いだけではない、さまざまな時の重みというものが染み込んでいます。
内部は撮影禁止のため写真はありませんが、古い洋館の良さそのものといった趣に満ちています。特に天上が特徴的で、太い木の梁がアーチ状に組まれています。建築的にも珍しい工法でもあるようで、このことにより空間に高さと広がりが感じられ、館内の落ち着いた雰囲気にも寄与しています。

文学の世界が、時計の針を動かしている。

神戸文学館

館内ではこの日、入口入って右手の大きな部屋で近くの大学教授による講演会が催されていました。想像以上に多くの参加者がいて、市民の神戸文学館への関心の高さを実感しました。また左手の部屋は小さなサロンになっていて、本棚に並ぶ書物を読んだり、また語らいの場として利用されています。読書に耽っている老夫婦がいて、日曜日の午後にこんな過ごし方もあるんだなと気付きます。まるで文学の世界そのものが、この館の中では今も時計の針を動かしているようでした。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 神戸文学館
所在地 兵庫県神戸市灘区王子町3丁目1-2
問い合わせ先 078-882-2028 | 神戸文学館
休業日 水曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
料金 -
駐車場 -
公式サイト https://www.kobe-np.co.jp/info/bungakukan/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/神戸文学館
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298562-d3171748-Reviews-Kobe_City_Museum_of_Literature-Kobe_Hyogo_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 202210                         

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