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崇福寺 崇福寺

崇福寺

そうふくじ □長崎県長崎市
公式HPwikipediaトリップアドバイザー食べログ国宝
オススメ度

完全なる異国情緒、国宝の中国寺院。

崇福寺

この時の長崎滞在の大トリで訪ねた崇福寺。朝8時に無理やり詰め込んだスケジュールでしたが、昨日までに見た長崎観光スポットの印象をすべてかき消してしまうくらい、衝撃的に魅了にあふれた寺院でした。何もかもが想像を超えていて、唯一無二の魅力が崇福寺にはあったのです。正直なところ、数多ある長崎の名所を差し置いても、この崇福寺こそ絶対に見るべきものだと思いました。

日本古来の寺のイメージとは、全く異なる。

崇福寺

崇福寺は長崎の市電の終着駅「崇福寺」から歩いてすぐのところにあります。1629年、当時から多かった華僑の人々が中国から超然という僧侶を招いて建てたお寺。建築様式は完全に中国の様式で、日本古来の寺のイメージとは全く異なるものです。こういった中国風の寺院としては、日本で最も古いお寺でもあります。長崎には同じように在留の華僑が建立した興福寺や福済寺がありますが、興福寺が南京出身者が多く南京寺と呼ばれたのに対し、崇福寺は福建省出身者が多いため福州寺とも呼ばれていました。

芸術的な意匠の、国宝・第一峰門。

崇福寺

街に面した入口には、竜宮城のようなイメージの「三門」があります。明治時代に日本人の手によって建造されたものですが、国の重要文化財にも指定されている崇福寺のシンボルのひとつです。これをくぐれば、もう完全に異国の世界観。三門そのものが完全に中国ですし、植栽も中国南方の雰囲気があります。石段を上ったところにある「崇福寺第一峰門」、これは国宝です。1695年に建てられたもので、中国で下準備をしてから長崎で再建したものだそう。軒下の木組みなどはため息が漏れるほど芸術的なものですし、そもそもここまで古い中国建築を日本国内で見られることが大変貴重です。

圧倒的なオーラを放つ、崇福寺大雄宝殿。

崇福寺

第一峰門を過ぎれば、異国情緒は最高潮になります。地面が石造りの境内には、中国の建築意匠で建てられた諸堂が建ち並びます。どれも赤色が印象的で、さらに強い朝日がその赤を際立たせます。その中でも最も第一峰門に近い建物が「崇福寺大雄宝殿」で、こちらも国宝に指定されています。崇福寺では一番大きな建物で、1646年の建立。額や壁面の装飾などはいかにも中国的なデザインですが、屋根などの造りはどこか日本的なものも感じます。その他の境内の堂宇もほとんどが重要文化財に指定されており、全体として受け取る雰囲気は相当なものです。圧倒的なパワーがあるというか。寺宝巨鍋と記された、人間の背丈ほどもある大きな鉄の鍋もインパクトがあります。

長い歴史と、信徒の想いが刻まれて。

崇福寺

境内に漂う香りも特徴的です。まさに中国的な、お香の匂いです。また建物それぞれの印影が強く、明暗が強調されます。奥が深い風景というか。さらにその溝に、長い歴史と信徒の想いが刻み込まれ、非常に重みを感じる雰囲気に満ちています。日本にありながら、中国の貴重な文化財としての側面もある崇福寺。圧倒的な存在感に、感銘を受けっぱなしの朝でした。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 崇福寺
所在地 長崎県長崎市鍛冶屋町7-5
問い合わせ先 095-823-2645 | 崇福寺
休業日 -
料金 大人300円、高校生200円、小・中学生無料
駐車場 -
公式サイト -
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/崇福寺 (長崎市)
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298568-d324026-Reviews-Sofukuji_Temple-Nagasaki_Nagasaki_Prefecture_Kyushu.html
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