天理スタミナラーメン・天理ラーメン

問答無用、天理ラーメン双璧の一つ「天スタ」。

たっぷりの白菜にニンニクの効いたピリ辛スープが特徴の天理ラーメン。彩華が特に有名ですが、もうひとつ、彩華と並んで人気の双璧をなすのが天理スタミナラーメンです。創業は1980年、店舗が増えるにつれて、いつしか人々から「天スタ」と呼ばれるようになり、今では本店の外装にも大きく「天スタ」と書かれています。
本店は西名阪自動車道の終点、天理インターを降りてすぐのところにあります。ここから少し南に行けば彩華の屋台があるんですが、さらに南に行くと天理スタミナラーメンの屋台もあります。実はこの屋台で学生時代に食べて以来、実に16年ぶりに天理スタミナラーメンをいただきました。実家に近いのですが、その間ずっとスタミナラーメンと言えば彩華だったわけです。

意外と珍しい、豚骨ベースのスタミナラーメン。

ということでずいぶん久々の天スタ、あの時屋台で食べた日と同じような真夏の灼熱の日。今回は屋台ではないけれど、一日中炎天下の屋外にいたので体は日焼けでアツアツ。火照った体がパンチの効いた辛いラーメンを求めています。
奈良県内で群雄割拠するスタミナラーメン系の店の中でも、天スタのスタミナラーメンは珍しい豚骨ベースのスープ。その軽く白濁したスープに、お馴染みの具、炒めた白菜とニラと豚バラ肉がどっさりと乗っかります。スープ自体は豚骨のわりにはあっさりしていますが、具から溶け出した旨味と必殺の豆板醤によって見事なバランスのコクと辛味を得ています。飲むとクセになりそうな旨さ。麺は中太のストレート、もっちりした食感が特徴。絶品のスープをたっぷり吸い上げます。卵を使った麺自体にもきちんと旨味があり、スープと合わせて唯一無二の味が楽しめます。

スープまで完食すると、丼の底に。

もうひとつの雄・彩華と比べると、ニンニクは控えめ、辛さも控えめで、全体的にまろやかにした感じに豚骨のコク…。よく比較される2店ですが、それぞれに特徴があって全然違うラーメンという感じ。でもどちらも天理ラーメンを極めた店。その時の気分で選んでも全然いいと思います。
最後に小ネタで。天スタではスープまで完食すると丼の底に「おおきに！」の文字が現れます。最後での小粋な仕掛けに、ほかほかの体がさらに温まるのでした。

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