但馬アルペンロード

たじまあるぺんろーど　□兵庫県美方郡香美町

沸き立つ雲と、緑に包まれて。

但馬アルペンロードは、兵庫県最高峰1,510mの氷ノ山とその北にある標高1,221mの鉢伏山周辺を周遊する道の総称。沿線には豊かな森林が育ち緑いっぱいの雰囲気、また冬には関西随一のスキー場ともなる高原が点在するドライブコースです。また一部は砂利道の林道となっていて、オフロードバイクやMTBのファンにとっては屈指の人気を誇るコースでもあります。
今回は8月のドライブ。沸き立つ雲がワインディングの先に見え隠れし、道の左右には入道雲のように分厚く生い茂る森、または頭上まで完全に緑に覆われた森のトンネルを走りながら、思いっきり夏山のドライブを楽しみました。

但馬アルペンロードは、兵庫県最高峰1,510mの氷ノ山とその北にある標高1,221mの鉢伏山周辺を周遊する山岳ドライブルート。

平地部分は少ないが爽快な景色が続く。

国道9号線との接点にある「道の駅ハチ北」。

冬はスキー客で賑わう「ハチ北温泉」。

場所によっては道幅が狭い区間も。

ロッジや民宿を抜けて、どんどん高度を上げる。

このあたりは学生の頃にスノボでよく訪れたエリア。だから冬の但馬アルペンロードしか知りませんでした。今回のドライブでは、当時はスキー場でしかなかった場所が緑豊かな大草原だったり、真っ白だった遠くまでの山並みも今は緑一色だったり、全く初めて見る新しい表情に心を打たれ続けました。
国道9号線から西へ道を逸れ、まずは但馬アルペンロードを氷ノ山方面へ走ります。民家が途絶えると道は急な上り坂となり、どんどんと高度を上げてゆきます。やがて沿道にはロッジや民宿が並び建ちます。冬はスキー客、冬以外は登山客の利用があるそうで、この日も営業しているようでした。

ハチ高原へ向かうルートは民家が途絶えると道は急な上り坂となり、沿道にはロッジや民宿が並び建つ。

夏山の緑に囲まれて爽快なドライブ。

冬はスキー客、夏は登山客で賑わうという。

道端に突然リフト乗り場があったりする。

車を降りてみると山の風が心地よい。

標高900m付近に広がる、爽快な大草原。

やがて今回の但馬アルペンロードのドライブで最も印象に残った「鉢伏高原」に着きました。ハチ高原とも呼ばれている、標高900m付近に広がる大草原です。冬になると「ハチ高原スキー場」となる高原。夏場はオートキャンプ場やハイキングで賑わいます。車を降りるとかなり涼しく、避暑を兼ねた合宿などでも多くの人が訪れています。この日もジャージ姿の学生らしき複数のグループが高原で思い思いに過ごしています。複数のロッジがありますが、どこもかなり流行っているような感じでした。

ハチ高原とも呼ばれる「鉢伏高原」は、標高900m付近に広がる大草原。冬になると「ハチ高原スキー場」となる。

山肌にはリフトとスキーのコースが見える。

夏場はロッジでの合宿なども多い。

夏場の登山やハイキングも人気。

沸き立つ真夏の雲も間近に見える。

ハチ北高原へと登ってゆく、別のルート。

鉢伏高原を過ぎると標高を徐々に下げてゆきます。途中には最近SNSなどでも人気の「別宮の棚田」も。そのまま一旦国道9号線近くまで降りると、もう少し北側に今度はハチ北高原へと登ってゆく別のルートがあります。もちろんこれも但馬アルペンロードの一部。道沿いには、「ハチ北高原」「木の殿堂」などの見どころもあります。

SNSなどでも人気の「別宮の棚田」。弧を描きながら約130枚の田圃が折り重なる。

森の中を突っ切るようにリフトがある。

棚田の向こうに見えるのは氷ノ山の山麓。

ハチ北高原の麓にある博物館「木の殿堂」。

安藤忠雄氏設計の斬新な建築が特徴。

山に抱かれて、走っている感覚。

他に多くの林道も但馬アルペンロードとして接続しており、車では通れない区間もあったりします。しかしどのコースでも共通して、本当に自然が豊か。まさに山に抱かれた道を走っている感覚です。下り坂ではギアをニュートラルにして、まるで昔ここで楽しんだスノボで滑走するようにドライブ。開けた窓から入る風のなんと気持ちいいこと。
ある交差点で一時停止した時、真夏の明るい太陽が降り注ぐ中、フロントガラスの前をキラキラ光るものが飛んでいました。それはタマムシでした。飛んでいるタマムシを初めて見ましたが、日光を虹色に反射して飛ぶ姿はとても美しいものでした。

どのコースでも共通して本当に自然が豊かで、まさに山に抱かれた道を走っている感覚。

沿線には数多くの見どころが点在する。

山との一体感も感じられるのが素晴らしい。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称	但馬アルペンロード
所在地	兵庫県美方郡香美町
問い合わせ先	- ｜ -
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