遠阪トンネル
とおさかとんねる □兵庫県丹波市





真っ直ぐ2.6km、険しい峠をバイパス。
遠阪トンネルは正直なところ、取り立てて特徴があったりするトンネルではありません。今では北近畿豊岡自動車道の一部として、何の変哲もないひとつのトンネルに過ぎません。しかしなぜか気になって思うのは、通行料金が無料の北近畿豊岡自動車道において、この遠阪トンネルだけが有料の区間になっていることです。これには遠阪トンネルが造られた経緯や理由が密接に関係していました。

通行料金が無料の北近畿豊岡自動車道において、この遠阪トンネルだけが有料の区間になっている。


山間部を爽快に駆け抜ける北近畿豊岡自動車道。


全長が約2.6kmで真っ直ぐのトンネル。
険しい峠として知られた、遠阪峠。
トンネルのある遠阪峠は、さまざまな意味でエリアを隔てる峠です。かつての但馬国と丹波国の境界であり、今では兵庫県朝来市と丹波市の市境。また遠阪峠の北側に降った雨は日本海へ、南側に降った雨は太平洋側へ流れていく中央分水嶺でもあります。古くから但馬と丹波を結ぶ街道ではあったものの険しい峠として知られ、特に冬場は積雪のため通行できないこともしばしば。そのため建設されたのが遠阪トンネルでした。

古くから但馬と丹波を結ぶ街道だった遠阪峠だが、冬場は積雪のため通行できないこともしばしばあったのだそう。
山深く険しい遠阪峠を、バイパスできる。
1977年に開通した遠阪トンネルは全長が約2.6km。当初から有料トンネルで、はじめの頃は原付でも通ることができました。私が車やバイクで遠出をよくするようになったのは2000年前後で、山深く険しい遠阪峠をバイパスできる遠阪トンネルの存在は大変便利に感じたのを覚えています。なおかつまだ北近畿豊岡自動車道の開通前でしたから、トンネルとその前後だけが高速で走れるルートでした。だから余計に印象に残っているトンネルなのです。

遠阪トンネルが1977年に開通したことで険しい峠をバイパスでき、交通の便が飛躍的に改善した。
今は、北近畿豊岡自動車道の一部として。
2006年に北近畿豊岡自動車道のうち朝来市と丹波市を結ぶ区間が開通し、遠阪トンネルもその区間の一部として組み込まれました。北近畿豊岡自動車道は無料の高速道路ですが、遠阪トンネルだけは今も有料の区間となっています。とはいえ遠阪峠をバイパスする威力は抜群なので、これからの観光にも、地域の活性化にも大きな役割を果たしていくトンネルです。

元は単体の有料トンネルだったが2006年に開通した北近畿豊岡自動車道に組み込まれた。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 遠阪トンネル |
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所在地 | 兵庫県丹波市青垣町遠阪~朝来市山東町柴 |
問い合わせ先 | 079-676-4055 | 遠阪トンネル料金事務所 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.h-dorokosya.or.jp/toosaka/toosaka_top.html |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/遠阪トンネル |
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